欧州、銀行規制簡素化の検討必要 過度な規制回避を=伊中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁(写真)は19日、欧州は過度な規制を避け、既存のルールを簡素化することも検討すべきだと述べた。2023年撮影。(2025 ロイター/Remo Casilli/File Photo)
[ミラノ 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は19日、欧州は過度な規制を避け、既存のルールを簡素化することも検討すべきだと述べた。
イタリア銀行協会(ABI)の運営委員会で講演した。
パネッタ氏は、米政府が銀行の規制緩和と暗号資産の普及を呼びかけており、今後は米国がまず実際にどのような措置を講じるのか注視することが重要だと指摘。
「米国は規制緩和を準備しており、過度なものになる可能性もある。ヨーロッパは規制を続けており、過度なものになる可能性がある」と発言。
たとえ米国が広範な規制緩和を進めた場合も、欧州は追随すべきではないが、既存の銀行規制の簡素化も検討すべきだとし、この問題について他の中銀関係者3人と共同で欧州委員会に書簡を送ったことを明らかにした。
「過度な規制は常に避けるべきだ。特に世界が異なる方向に進み始める場合はそう言える。(欧州の銀行が)競争上、不利になるためだ」とし「既存の規則を簡素化し、市場参加者が活動しやすい体制を整えるため、既存の規則を踏まえて、あらゆる選択肢を検討すべきだ」と述べた。
また、従来型の銀行に暗号資産(仮想通貨)取引所での活動を許可する米大統領令に懸念を表明。
「『許可する』というより『促している』ように聞こえる」とし「これまで暗号資産の世界で起きた全ての惨事に銀行が巻き込まれなかったのは、この二つの世界が、非常に賢明なことに、これまで分離されてきたからだという点を思い出してほしい」と述べた。
金融政策については、ユーロ圏経済の低迷は物価の下振れリスクになるとし、ECBは消費主導の景気回復を予想していたが、実現しなかったと述べた。
「ユーロ圏経済の低迷の兆しは予想以上に根強い」という。
物価の上振れリスクは主にエネルギー価格に起因するものであり、インフレは現時点で目標の2%に向かうと予想されていると述べた。
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