ニュース速報
ビジネス

日経平均は4日ぶり反落、週末で見送り 円高警戒され売り優勢

2025年02月14日(金)16時23分

 東京株式市場で日経平均は、前営業日比312円04銭安の3万9149円43銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。写真は、東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Fumiya Mizuno

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比312円04銭安の3万9149円43銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。週末で見送りムードが強いほか、円高が警戒されて輸出関連株を中心に売り優勢の展開となった。好決算銘柄は個別で物色され、株価全般を下支えする要因になった。

前日に比べて外為市場でドル/円相場が円高方向に進んだことが嫌気された。さらに「週末を控えてポジション調整の売りも出やすくなっているようだ」(国内証券・ストラテジスト)という。

主力の輸出関連株を中心に下押す展開を余儀なくされたものの、予想以上に好調な企業決算が注目されており、大きく売られることはないとみる関係者が多い。

市場では「昨日上昇した反動があるほか、週末で積極的な売り買いが控えられているようだ。きょうで決算発表が一巡することで、大きな材料が見当たらず、当面は方向感が定まらないのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.23%安の2759.21ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.23%安の1420.23ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆9570億8100万円だった。

東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品など6業種、値下がりは非鉄金属、医薬品、繊維製品など23業種だった。

個別では、円高が警戒されてトヨタ自動車が軟調だったほか、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなどがさえない。半面、前日に好決算を発表したソニーグループ、ライオンなどが上値を追い、ソフトバンクグループもしっかりだった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.51%安の677.06ポイントと、下落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが473銘柄(28%)、値下がりは1116銘柄(68%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 39149.43 -312.04 39419.25 39,133.94─39,543.93

TOPIX 2759.21 -6.38 2767.92 2,758.18─2,776.81

プライム指数 1420.23 -3.29 1426.02 1,419.72─1,429.24

スタンダード指数 1299.71 -6.3 1305.29 1,298.53─1,305.64

グロース指数 868.70 -11.55 880.98 867.18─881.08

グロース250指数 677.06 -10.39 688.43 675.82─688.58

東証出来高(万株) 203450 東証売買代金(億円) 49570.81

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏やエジプトなどの仲介国、ガザ停戦に関する

ビジネス

米労働市場にリスク、一段の利下げ正当化=フィラデル

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏と17日会談 トマホーク

ワールド

トランプ氏、ガザ停戦でエジプトの役割を称賛 和平実
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇敢な行動」の一部始終...「ヒーロー」とネット称賛
  • 4
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中