ニュース速報
ビジネス

アメリカン航空、2025年通期利益見通しが市場予想下回る

2025年01月24日(金)12時37分

 米航空大手アメリカン航空グループは23日、2025年通期の調整後1株利益を1.70─2.70ドルとする見通しを示し、中間値はLSEGが集計したアナリスト予想平均の2.42ドルを下回った。写真は同社が運航するエアバス機。米カリフォルニア州ロサンゼルスの国際空港で2018年3月撮影(2025年 ロイター/ Mike Blake)

Shivansh Tiwary

[23日 ロイター] - 米航空大手アメリカン航空グループは23日、2025年通期の調整後1株利益を1.70─2.70ドルとする見通しを示し、中間値はLSEGが集計したアナリスト予想平均の2.42ドルを下回った。昨年に大幅な賃上げで合意した労使協定に起因するコスト増が見込まれるため。

同社のデボン・メイ最高財務責任者(CFO)は電話会見で「燃料以外の単位コストが前年比で1桁台半ばの増加率になると予想している。コスト増加の大半は給与の増加と福利厚生の拡充に伴うものだ」と述べた。

今年第1・四半期の調整後1株当たり損益は0.20─0.40ドルの赤字と予想、赤字幅は市場予想の0.04ドルを上回った。設定価格の改善と好調な冬季需要の恩恵を受けているデルタ航空やユナイテッド航空などの競合他社とは対照的な見通しとなった。

同日発表した昨年第4・四半期決算は、調整後1株利益が0.86ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の0.64ドルを上回った。設定価格の改善が寄与した。

同四半期の総営業収入は前年同期比4.6%増の約136億6000万ドルで、市場予想の133億9000万ドルを超えた。

アメリカン航空は昨年9月、客室乗務員2万8000人との5年の新労使協定を締結し、最大20.5%の賃上げと過去にさかのぼっての賃金支払いに応じた。昨年10月には、航空機保守技術者、清掃員、企画担当者を含む労働者グループと2年間の契約延長で合意した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国ハッカーが通信網調査、破壊工作なら経済混乱=豪

ビジネス

午前の日経平均は小反発、好決算銘柄に買い TOPI

ワールド

予防接種物資などのガザ搬入難航、イスラエルが拒否=

ワールド

イラクで国会選挙、首相勢力が優勢か 米・イランとの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中