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機械受注11月は前月比3.4%増、判断「持ち直しの動き」に上方修正

2025年01月20日(月)11時43分

 内閣府が20日に発表した11月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比3.4%増となった。横浜で2017年1月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Tetsushi Kajimoto

[東京 20日 ロイター] - 内閣府が20日に発表した11月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は前月比3.4%増で、2月連続の増加となった。製造業、非製造業共にプラスで、内閣府は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。

ロイターの事前予測調査では前月比0.4%減と予想されており、結果はこれを上回った。

製造業は前月比6.0%と2カ月連続で増加した。化学工業、情報通信機械、造船業、その他製造業がけん引した。非製造業は、通信業、金融・保険業が堅調で1.2%伸びた。2カ月ぶりの増加。

前年同月比では、全体が10.3%増、製造業は15.3%、非製造業は6.5%それぞれ増加した。

内閣府は昨年3月に基調判断を上方修正した後、5月に「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に下方修正しそれ以降据え置いてきたが、11月は「足踏みがみられる」という記述を除くことをもって上方修正とした。

判断の上方修正の背景として内閣府の担当者は、製造業で最もウエートの高い汎用生産機械が緩やかに上向いていることや、人工知能(AI)や半導体の需要が期待される中で関連性が強い電気機械も高水準を維持していることを挙げた。

*内閣府の発表資料は以下のURLでご覧になれます。

※過去の関連記事は[JPMORD=ECI]をダブルクリックしてご覧下さい。

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