ニュース速報
ビジネス

独VW、米テネシーの工場従業員に4年で14%の賃上げ提案

2024年12月12日(木)12時13分

 12月11日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、自動車を組み立てている米テネシー州のチャタヌーガ工場で新たに労働組合に加入した従業員に対し、4年間で14%の賃上げと利益配分を提案すると発表した。写真はVWのロゴ。フランスのパリで10月撮影(2024 ロイター/Benoit Tessier)

Nora Eckert David Shepardson

[デトロイト/ワシントン 11日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は11日、自動車を組み立てている米テネシー州のチャタヌーガ工場で新たに労働組合に加入した従業員に対し、4年間で14%の賃上げと利益配分を提案すると発表した。

VWと、4月にチャタヌーガ工場の従業員を代表する権利を獲得した全米自動車労組(UAW)は数カ月前から労使協約交渉を進めてきた。VWによると、会社側の提案には初めてとなる利益配分が盛り込まれ、時給労働者に対する医療給付も改善される。

UAWのVW交渉委員会のヨギ・ピープルズ委員は声明で「われわれは何カ月も交渉してきたが、VWはなおわれわれの要求を真剣に受け止めていない。過去最高の利益を上げ、株主の懐を潤すために配当制度を利用してきたのだから、記録的な協約に向けたわれわれの要求に応えるのに十分過ぎるほどの資金がある」と述べ、この提案を批判した。

チャタヌーガ工場は、1940年代以降で初めて米南部で投票によって労組結成を決めた自動車工場となった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー大統領、物資供給や対ロ制裁強化巡り米議

ワールド

トランプ氏、大半の貿易相手国に15%か20%の関税

ビジネス

FRB本部改修「豪華ではない」、シカゴ連銀総裁が批

ワールド

米、カナダに35%の関税 トランプ大統領が書簡公表
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中