ニュース速報
ビジネス

PEファンド各社、来年は英国でのM&A増加と予想=調査

2024年11月12日(火)10時59分

プライベートエクイティ(PE)ファンド各社は来年に英国での企業合併・買収(M&A)が増えると予想している。投資銀行ドイチェ・ヌミスが12日公表した調査結果によると、回答したPEファンドの84%は来年に少なくとも5─10件の案件を手がけることになると見込んでいる。写真は7月25日、英ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)

Andres Gonzalez

[ロンドン 12日 ロイター] - プライベートエクイティ(PE)ファンド各社は来年に英国での企業合併・買収(M&A)が増えると予想している。投資銀行ドイチェ・ヌミスが12日公表した調査結果によると、回答したPEファンドの84%は来年に少なくとも5─10件の案件を手がけることになると見込んでいる。

昨年の調査では、既存事業を補完・強化することを目的としたボルトオン型M&Aを執行する可能性が「極めて高い」としていたPE会社は全体の12%にとどまっていた。

調査に回答した200人のPE会社幹部は、英国では公的部門および民間部門のディールへの関心が大きく高まると予想。今後手がける案件の中心が公的部門になるとの回答は全体の26%を占め、比率は昨年の14%から上昇した。

PE各社はまた、M&Aの案件が大型化することも予想している。

LSEGのデータによると、英国での今年に入ってからのM&A件数は前年同期より28.3%増。金融、工業、消費財の各セクターがけん引役となっている。

ドイツ銀行の欧州・中東・アフリカ(EMEA)地区M&A部門共同責任者、アレック・プラット氏は「PE投資家は来年、改善が続いている金融市場に支えられる形でM&Aの動きが活発化すると予想している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、香港紙創業者の有罪「残念」 中国主席に

ワールド

ゼレンスキー氏、ロシアが和平努力拒否なら米に長距離

ビジネス

ナスダックが取引時間延長へ申請、世界的な需要増に照

ビジネス

テスラ、ロボタクシー無人走行試験 株価1年ぶり高値
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 7
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 8
    「職場での閲覧には注意」一糸まとわぬ姿で鼠蹊部(…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中