ニュース速報
ビジネス

中国10月CPI、前年比+0.3% 4カ月ぶりの低い伸び

2024年11月09日(土)16時23分

中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比0.3%上昇し、9月の0.4%から伸びが鈍化した。北京で1月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)

[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比0.3%上昇し、9月の0.4%から伸びが鈍化、4カ月ぶりの低い伸びとなった。

前月比では0.3%下落した。9月は横ばい、予想は0.1%下落だった。

統計局高官は、食品価格の下落が前月比の消費者物価指数を押し下げたと述べた。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは0.2%上昇た。9月は0.1%上昇だった。

JLLのチーフエコノミスト、ブルース・パン氏は「10月は連休の影響で9月下旬以降打ち出された一連の景気刺激策による内需促進効果はまだ明らかになっていない」と指摘。CPIは上昇トレンドを続け、コアインフレ率は引き続き緩やかになり、当局が来年初めに金利をさらに引き下げる余地が生まれるとの見方を示した。

中国人民銀行は9月下旬、経済成長を押し上げるため、新型コロナ禍以降で最も積極的な金融支援策を発表した。

10月の生産者物価指数(PPI)は前年比2.9%下落し、これは11カ月ぶりの大幅下落となった。9月は2.8%下落、予想は2.5%下落だった。

石油・天然ガス採掘、石油や石炭加工、化学製品製造、自動車製造分野での下落が目立った。

一部のアナリストは、トランプ氏が1月に米大統領に就任するまで、当局は景気刺激策を講じることを控える可能性があると指摘する。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 6
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 7
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 8
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中