ニュース速報
ビジネス

情報BOX:中国、景気底上げへ積極財政出動 財政相会見要旨

2024年10月13日(日)15時24分

 中国の藍仏安財政相は12日の記者会見で、低迷する経済のテコ入れへ国債発行を「大幅に」拡大する方針を示した。北京で7日撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)

[北京 12日 ロイター] - 中国の藍仏安財政相は12日の記者会見で、低迷する経済のテコ入れへ国債発行を「大幅に」拡大する方針を示した。

9月下旬から中国人民銀行(中央銀行)をはじめとする当局がさまざまな景気刺激策を発表している。

藍財政相は諸施策の具体的な規模は示さなかったが、「中国にはまだ債務を発行する余地が十分ある」と述べた。

政府は、今年の財政赤字目標を国内総生産(GDP)比3%に設定し、昨年の3.8%から圧縮する方針だ。ただ今年予定する超長期特別国債の1兆元発行は予算に含まれていない。地方政府の今年の特別債発行枠は3兆9000億元。(昨年は3兆8000億元)。

会見内容を以下にまとめた。

<地方債務問題>

地方政府の隠れた債務リスク対策への支援を強化。地方政府の経済支援能力を底上げする。既存の隠れ債務の処理に、今年、1兆2000億元(1698億1000万ドル)の地方債発行枠を設定している。

債務問題への対応として、引き続き債券発行枠を活用するとともに、ここ数年で「最大の」政策措置として、大規模な債務交換プログラムを計画している。詳細は、必要な法的手続きの完了後に発表する。

<国有銀行の資本増強>

不動産市場の支援と大手国有銀行の資本増強に向け、地方債の利用を拡大する。特別債の発行し、大手国有商業銀行のTier1と呼ばれる中核的な自己資本の強化に充て、リスクへの耐性を高め、実体経済への信用供与能力を向上させる。

<不動産市場支援>

地方政府が特別債を活用して未利用地を購入することを認める。地方政府の土地供給管理能力を高め、地方政府と不動産開発業者の流動性・債務問題の是正につなげる。

売れ残ったり、プロジェクトがとん挫した住宅を買い取り、手頃な価格の住宅に転用する事業への資金支援を継続する。

居住用不動産に連動する付加価値税に関する政策を研究中。不動産市場支援に向け、その他の税制措置も検討している。

<低所得世帯・学生向け支援>

消費促進に向け、低所得世帯と学生への支援を強化する。学部生を対象とした国の奨学金支給を年間6万人から12万人に倍増し、1人当たりあたり奨学金を年間8000元から1万元に引き上げる。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米イラン、今週末にもイスラマバードで再協議か パキ

ワールド

ウクライナの港にドローン攻撃、パナマ籍の民間船に被

ビジネス

日産が長期計画を発表、車種を約2割削減へ 米中販売

ビジネス

百貨店3社、訪日外国人の売上高減少傾向続く見通し 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 4
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目の…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレ…
  • 10
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中