独コメルツ銀、ウニクレディトによる買収への防衛策模索=消息筋
9月11日、ドイツの金融大手コメルツ銀行の経営陣は、イタリア2位の銀行ウニクレディトから買収を仕掛けられた場合に抵抗し、独立を維持する手段について協議している。写真はコメルツ銀のロゴ。2017年2月、フランクフルトで撮影(2024年 ロイター/Ralph Orlowski)
John O'Donnell Tom Sims
[フランクフルト 11日 ロイター] - ドイツの金融大手コメルツ銀行の経営陣は、イタリア2位の銀行ウニクレディトから買収を仕掛けられた場合に抵抗し、独立を維持する手段について協議している。事情に詳しい筋が11日明らかにした。
2人の消息筋によると、コメルツ銀は株主に対する義務としてウニクレディトとの協議には応じるものの、独立した経営戦略を維持したいと考えている。
ウニクレディトのオーセル最高経営責任者(CEO)がコメルツ銀の株式9%取得したと突然発表したことを受けて、コメルツ銀は急きょ、取締役会を開いた。
コメルツ銀の抵抗によってウニクレディトによる買収計画は難航しそうだ。
コメルツ銀はドイツ経済の屋台骨となっている中小企業の多くで資金繰りを支えている。財務の悪化を受けて政府の公的資金を受け入れ、今でも政府が12%株式を保有している。
コメルツ銀はコメント要請に応じなかった。