ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル下落、対円では週足で6週間ぶりの上げ

2024年08月10日(土)06時41分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅下落して波乱の一週間を終えた。2016年1月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅下落して波乱の一週間を終えた。市場では、8日発表の米失業保険申請件数が予想以上に減少したことで、景気後退が迫っているとの見方に修正が入り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退した。

ドル/円は過去3営業日の上昇から一転、この日は下げた。終盤は0.39%安の146.675円となったが、週足では6週間ぶりの上昇を記録する基調にある。

今週は変動の大きな一週間だった。2日に発表された米7月雇用統計が驚くほど軟調だったことが引き金となり、世界的に株価が急落。一方、円やスイスフランなど安全資産への需要が高まり、両通貨は5日に年初来高値水準に急騰した。

マネックスUSAのトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「世界中で起きている混乱や紛争に対する安全な逃避先として、最終的に円を利用したいという意欲が高まった」と語った。

ドル指数は0.136%安の103.14。

ドル/スイスフランは0.18%安の0.865スイスフラン。週足ではまだ上昇を維持している。

CMEのフェドウォッチによると、FRBが9月17─18日に開催する次回米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する確率は52%に低下。前日は69%だった。25bpの利下げが実施される確率は49%となった。

ユーロ/ドルは1.0919ドルで横ばい。英ポンドは1.2756ドルまで上昇した。

ドル/円 NY終値 146.61/146.65

始値 147.14

高値 147.15

安値 146.28

ユーロ/ドル NY終値 1.0916/1.0917

始値 1.0917

高値 1.0931

安値 1.0910

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:中国の飲食店がシンガポールに殺到、海外展

ワールド

焦点:なぜ欧州は年金制度の「ブラックホール」と向き

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みんなそうじゃないの?」 投稿した写真が話題に
  • 4
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 5
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 7
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中