Jonathan Cable
[ロンドン 24日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた7月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1となり、前月の50.9から予想外に低下した。
好不況の分かれ目となる50を辛うじて上回った。サービス業がやや拡大したが、製造業は一段と縮小した。
ロイターがまとめた市場予想では51.1に上昇すると見込まれていた。
オックスフォード・エコノミクスのロリー・フェネシー氏は「7月のユーロ圏PMI速報値は、景気回復が鈍っていることを示す他の先行指標を裏付けている」と分析し「先行指標が期待外れのままであれば成長率予測を下方修正する可能性がある」と述べた。
今後1年に対する期待も再び低下し、企業が近い時期の好転を予想していないことが示された。総合将来生産指数は60.0と、6月の60.8から低下し、6カ月ぶりの低水準だった。
サービス部門PMI速報値は52.8から51.9に低下。ロイターがまとめた市場予想では53.0への上昇が見込まれていた。
サービス部門では投入価格の上昇ペースが加速したが、産出価格の上昇ペースは鈍化。産出価格指数は53.5から53.2に低下した。
製造業PMI速報値は45.8から45.6に低下し、7カ月ぶりの低水準。生産指数は46.1から45.3に低下した。
需要は今年最速のペースで減少。人員削減のペースは昨年12月以来の高水準だった。雇用指数は47.5から46.8に低下した。
キャピタル・エコノミクスのフランツィスカ・パルマス氏はPMIについて「弱い経済と強い物価上昇圧力という組み合わせは欧州中央銀行(ECB)のタカ派とハト派のどちらにも一定の支援材料になる」と指摘し、9月の政策決定を占う上で明確な手掛かりにはならなかったと述べた。
「しかし総合的に判断すると、依然として9月に利下げが行われる可能性が高いと考えている」とした。