ニュース速報
ビジネス

ヘッジファンド大手、4月も好成績 株式波乱でボラ活用

2024年05月20日(月)09時27分

  5月17日、 世界の大手ヘッジファンドは第1・四半期に続き、4月も好調なパフォーマンスを維持した。ニューヨーク証券取引所で8日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Nell Mackenzie Summer Zhen

[ロンドン/香港 17日 ロイター] - 世界の大手ヘッジファンドは第1・四半期に続き、4月も好調なパフォーマンスを維持した。この月は世界的に株式市場が波乱に見舞われたものの、ブルとベア双方の投資戦略を採用するヘッジファンドにとってはボラティリティーがリターンを得るチャンスをもたらした。

ケン・グリフィン氏率いるシタデルの「ウェリントン・ファンド」は4月のリターンが2%で、今年に入ってからの累計では7.8%に達した。グローバル株式を含む他の戦略ファンドも同様にプラスのリターンを上げた。関係筋が明らかにした。

HSBCオルタナティブ・インベストメント・グループのノートによると、イジー・イングランダー氏のミレニアム・マネジメントは4月に1.1%、今年に入ってから4.8%のリターンを上げた。別のマルチ戦略ヘッジファンド大手、ショーンフェルド・ストラテジック・アドバイザーズの旗艦ファンドは4月に0.5%のリターンを上げ、今年累計では6.8%となった。

これらのファンドは平均より好調だった。世界のさまざまなヘッジファンドを追跡する「HFRIファンド加重総合指数」は4月に0.6%低下した。

データプロバイダーのHFRが追跡している株式ヘッジファンドは4月に平均1.6%のマイナスリターンとなっている。

主なヘッジファンドの成績は以下の通り(関係筋の話などに基づく)。

Hedge

Funds Performance - April Performance - YTD

Citadel Wellington 2% 7.8%

Schonfeld Strategic 0.5% 6.8%

Partners

Millennium 1.1% 4.8%

International

Winton 1.2% 10.3%

Multi-strategy fund

Cinctive 2% 9%

Exodus Point -0.2% 1.9%

Citadel Tactical 3.3% 11.2%

Trading

Citadel Global 3.3% 9.9%

Equities

Citadel Global Fixed flat 2%

Income

Schonfeld 0.2% 6.2%

Fundamental Equity

Marshal Wace Eureka -0.5% 7.4%

Marshall Wace Market 1% 8.8%

Neutral Tops

Marshall Wace Global -0.4% 5.5%

Opportunities

Winton Diversified 1.7% 12.1%

Macro

AQR Apex Strategy 2.4% 13.5%

AQR Helix Strategy 2.4% 11.1%

AQR Managed Futures 3% 21.1%

Full Volatility

Aspect Diversified 1.7% 21.8%

Shiprock Capital 4.7% 18%

Mulvaney Capital 10.1% 134.6%

Management

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:中国の再利用型無人宇宙船、軍事転用に警戒

ワールド

アングル:トランプ氏なら強制送還急拡大か、AI技術

ビジネス

アングル:ノンアル市場で「金メダル」、コロナビール

ビジネス

為替に関する既存のコミットメントを再確認=G20で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ暗殺未遂
特集:トランプ暗殺未遂
2024年7月30日号(7/23発売)

前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理由【勉強法】
  • 2
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も
  • 3
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子どもの楽しい遊びアイデア5選
  • 4
    キャサリン妃の「目が泳ぐ」...ジル・バイデン大統領…
  • 5
    地球上の点で発生したCO2が、束になり成長して気象に…
  • 6
    カマラ・ハリスがトランプにとって手ごわい敵である5…
  • 7
    中国の「オーバーツーリズム」は桁違い...「万里の長…
  • 8
    トランプ再選で円高は進むか?
  • 9
    拡散中のハリス副大統領「ぎこちないスピーチ映像」…
  • 10
    「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所に…
  • 1
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
  • 2
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを入れてしまった母親の後悔 「息子は毎晩お風呂で...」
  • 3
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」、今も生きている可能性
  • 4
    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…
  • 5
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理…
  • 6
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子…
  • 7
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 8
    「失った戦車は3000台超」ロシアの戦車枯渇、旧ソ連…
  • 9
    「宇宙で最もひどい場所」はここ
  • 10
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 5
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラ…
  • 6
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 7
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 8
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」…
  • 9
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 10
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中