ニュース速報
ビジネス

「マグニフィセント・セブン」過半が決算発表=今週の米株式市場

2024年04月21日(日)17時00分

 今週の米株式市場はメタ・プラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフト、テスラの決算が注目材料となる。写真はNY証取近くの金融街を歩く人々。昨年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

Lewis Krauskopf

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 今週の米株式市場はメタ・プラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフト、テスラの決算が注目材料となる。

いずれも昨年のS&P500指数上昇に寄与した超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の一員だ。

多くの関係者は各社の業績がこれからの市場にとって特に重要と考えている。S&P500はここ数週間下落し、年初来の上昇率は5%とほぼ半分に縮小。根強いインフレが年内の米利下げ観測を後退させているためだ。

数カ月にわたる株高で株価指数は相対的に割高になっており、期待外れの決算を発表すれば投資家が株式を保有する理由がなくなる可能性がある。

マトリックス・アセット・アドバイザーズのデービッド・カッツ最高投資責任者(CIO)は「心理的には予想以上の業績を上げることが重要だ。これらの企業の多くには良いニュースがたくさん組み込まれている」と語る。

また、連邦公開市場委員会(FOMC)を4月30日─5月1日に控え、今月26日に発表される個人消費支出(PCE)価格指数も焦点。LSEGのデータによると、18日夜時点のフェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では年内の利下げ幅が40ベーシスポイント(bp)未満と織り込まれている。2024年初時点は150bpだった。

決算発表はテスラが23日、メタが24日、アルファベットとマイクロソフトが25日にそれぞれ予定されている。

UBSのストラテジストは今月8日時点で、電気自動車(EV)事業への懸念で今年に入ってから株価が約40%下落しているテスラを除く6社について、第1・四半期の利益総額が42.1%増加するとの予想を示していた。

JPモルガンのアナリストによると、マグニフィセント・セブンを除くS&P500構成企業の利益は過去4四半期、前年比ベースでマイナスとなっており、このグループの市場における重要性を裏付けている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ソマリランドを初の独立国家として正式承

ワールド

ベネズエラ、大統領選の抗議活動後に拘束の99人釈放

ワールド

ゼレンスキー氏、和平案巡り国民投票実施の用意 ロシ

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏と28日会談 領土など和
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 8
    赤ちゃんの「足の動き」に違和感を覚えた母親、動画…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中