NEC、日本航空電子株売却で個別決算で440億円の特別利益計上の見込み
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2月29日、日本航空電子工業(JAE)が親会社のNECから株式を買い戻すために実施していた自己株式の公開買い付け(TOB)について、NECはTOBが成立したと発表した。資料写真、2017年10月、幕張メッセで撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)
Shiho Tanaka
[東京 29日 ロイター] - 日本航空電子工業(JAE)が親会社のNECから株式を買い戻すために実施していた自己株式の公開買い付け(TOB)についてNECは29日、TOBが成立したと発表した。JAEは3月22日をもってNECの連結子会社に該当しないこととなり、関連会社となる。この株式売却により、NECは2024年3月期の個別業績に約440億円の特別利益を計上する見込み。
NECは保有するJAE株約51%のおよそ半分を売却する方針を示していたが、JAEの買い付け価格1株2605円は、自社株買いを発表する前の株価よりも割安に設定されていた。これに対し香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントは、NECがJAEの株式を高価格で売却する機会を放棄したとしてNECによる応募を差し止めるために仮処分申請を求めたが、東京地裁は却下する決定を下した。