ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル指数横ばい、週足では年初来初の下落

2024年02月24日(土)07時13分

ニューヨーク外為市場では、ドル指数がほぼ横ばいとなった。2023年7月撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル指数がほぼ横ばいとなった。ただ週間ベースでは年初来初めて下落。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後ずれを反映し約2カ月にわたり上昇してきたが、ここにきて一服感が出ている。

主要6通貨に対するドル指数は103.93と、ほぼ横ばい。ただ週初からは0.34%下落した。ドル指数は昨年12月28日に5カ月ぶり安値(100.61)を付けた後、2月14日に3か月ぶり高値(104.97)を付けている。

市場ではFRBが利下げに着手する時期の予想が5月から6月に後ずれしたほか、想定される利下げ幅が大幅に縮小。FRB当局者は年内に3回の0.25%ポイントの利下げが実施されるとの見方を示していたが、これに対し市場では最大7回の利下げが実施されるとの予想が織り込まれていた。

バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「市場の見方がFRB当局者の見解に向けて収束していったことが、今年に入ってからのドルの上昇の背景にあった」と指摘。「3月8日に発表される2月の雇用統計から経済指標の弱体化が始まる可能性がある」と述べ、外為市場で米経済指標が鈍化し始める可能性が織り込まれつつあるとも指摘した。

来週発表される個人消費支出(PCE)がFRBの金融政策の行方の手がかりになる可能性がある。

終盤の取引でユーロ/ドルはほぼ横ばいの1.0822ドル。

ドル/円は0.04%安の150.45円。

円は今年、G10通貨で最もパフォーマンスが悪く、対ドルで6.7%下落。バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチのG10外為戦略のグローバル責任者、アタナシオス・バムバキディス氏は「ドルが対円で下落するには、FRBが利下げに踏み切る必要がある」としている。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが1.01%安の5万1122ドル。

ドル/円 NY終値 150.50/150.53

始値 150.64

高値 150.66

安値 150.30

ユーロ/ドル NY終値 1.0818/1.0822

始値 1.0827

高値 1.0839

安値 1.0813

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀の植田総裁、21日の衆院財金委員会出席=国会筋

ビジネス

午後3時のドルは157円半ば、10カ月ぶり高値 財

ワールド

ジェトロ、中国でのイベントなど20件超キャンセルに

ワールド

富裕国の開発援助が後退、米は2つ落として28位=シ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 8
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中