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英スタンチャート、23年は18%増益 利益見通しは引き下げ

2024年02月23日(金)16時26分

 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が23日発表した2023年通期決算は18%の増益となった。写真はスタンチャートのロゴ。2022年7月ロンドンで撮影(202年 ロイター/Peter Nicholls)

Selena Li Lawrence White

[香港/ロンドン 23日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が23日発表した2023年通期決算は18%の増益となった。増配と10億ドルの新たな自社株買いも発表した。ただ、見通しを引き下げたことから中国へのエクスポージャーを巡る投資家の懸念が高まりそうだ。

23年の法定税引前利益は50億9000万ドルに増加し、市場予想と一致した。

24年の増益率は5─7%のレンジ上限になる見込みだとし、昨年10月に示した従来予想の8─10%から引き下げた。

23年の増益率は為替変動の影響を除いたベースで13%だった。

同行はまた、収益性を測る主要な指標である有形株主資本利益率を現在の10%から26年までに12%へ「着実に」引き上げることを目指すとし、今年中に11%を達成するという従来予想を取り消した。

23年は中国の渤海銀行の保有株で8億5000万ドルの評価損を計上した。

また、中国不動産セクターに関連した貸倒引当金として2億8200万ドルも計上。これにより、同セクターへのエクスポージャーに対する引当金総額は過去3年間で12億ドルに達した。

通年の配当は1株当たり0.27ドルと50%引き上げ、市場予想の0.237ドルを上回った。

ロイター
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