ニュース速報
ビジネス

世界の債務総額、23年は313兆ドルと過去最高=IIF 

2024年02月22日(木)05時02分

世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が21日発表した2023年の世界の債務総額は313兆ドルと過去最高を記録した。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ロンドン 21日 ロイター] - 世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が21日発表した2023年の世界の債務総額は313兆ドルと過去最高を記録した。第4・四半期に前年同期比で15兆ドル超増えた。新興国債務の国内総生産(GDP)に占める比率も最高を更新した。

IIFは報告書で「増加の約55%は成熟市場によるもので、主に米国、フランス、ドイツがけん引した」とした。世界債務の対GDP比は23年に約2%ポイント低下して約330%だった。

この比率の低下は先進国において「特に顕著」だったが、一部の新興国市場では過去最高を更新。インド、アルゼンチン、中国、ロシア、マレーシア、南アフリカの上昇率が高く、債務返済の潜在的な課題が高まっていることを示唆した。

IIFは「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が視野に入る中、米国の政策金利と米ドルの動向を巡る不確実性が市場のボラティリティーをさらに高め、対外借り入れへの依存度が相対的に高い国々の資金調達条件をより引き締める可能性がある」と指摘した。

世界経済は借入コストの変動に対して「耐性がある」であることを示し、投資家心理の回復につながっているとも言及した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

デンマーク、15歳未満のソーシャルメディア利用禁止

ワールド

米コーネル大、連邦助成金再開でトランプ政権と和解

ワールド

中国の駐大阪総領事投稿に強く抗議、適切な対応要求=

ビジネス

午前の日経平均は反発、ハイテク株買い戻し 米政府再
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    「豊尻」施術を無資格で行っていた「お尻レディ」に1…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中