ニュース速報
ビジネス

物言う株主ペルツ氏、ディズニーに最低3人の取締役選任要求へ=関係者

2023年12月01日(金)07時53分

 11月30日、アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏(写真)が率いる投資会社トライアン・ファンド・マネジメントは、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーに少なくとも3人の取締役選任を要求する構えを崩していない。カリフォルニア州ラグーナビーチで2016年撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

Svea Herbst-Bayliss

[30日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏が率いる投資会社トライアン・ファンド・マネジメントは、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーに少なくとも3人の取締役選任を要求する構えを崩していない。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

ペルツ氏が、ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)が進めてきた経営改革措置に満足していないためだ。

トライアンの声明によると、30日にアイガー氏との電話会談が行われ、ディズニーはトライアンに対して取締役会との協議を申し出たものの、トライアンが推薦する人物を取締役に加えることは拒否した。

約30億ドル相当のディズニー株を保有するトライアンは、ディズニーについて「投資家の信頼は低く、主要な戦略面で疑念が漂っており、CEOさえ自社の課題は以前考えられていたより重大だと認識している」と指摘。今後は株主に直接的に訴えて経営陣の刷新を行うつもりだと表明し、2回目の委任状争奪戦に踏み切ることを示唆した。

トライアンは今年1月、ディズニーの取締役会にペルツ氏を入れるよう求めた後、アイガー氏の取り組みをいったん見守る姿勢に転じていたが、しびれを切らしたとみられる。

一方、ディズニー側も対決色を強めており、トライアン側の取締役推薦に先手を打つ形で、近くモルガン・スタンレーを退任するジェームズ・ゴーマン氏ら2人を新たな取締役に指名。来年早々に取締役に迎える方針だ。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、慎重な対応必要 利下げ余地限定的=セントル

ビジネス

今年のドル安「懸念せず」、公正価値に整合=米クリー

ワールド

パキスタン、自爆事件にアフガン関与と非難 「タリバ

ビジネス

今年のドル安「懸念せず」、公正価値に整合=米クリー
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中