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英財務相、減税に慎重姿勢 公務員削減で10億ポンド捻出計画

10月2日、ハント英財務相(写真)は与党保守党内で有権者の負担軽減を求める声が高まっていることに対し、次の選挙までの減税約束はできないと述べた。写真は英マンチェスターで撮影(2023年 ロイター/Hannah McKay)
[マンチェスター(英国) 2日 ロイター] - ハント英財務相は2日、与党保守党内で有権者の負担軽減を求める声が高まっていることに対し、次の選挙までの減税約束はできないと述べた。
ハント氏は、「税率が高すぎる」ことを認めつつも、公共部門の生産性を高める努力に目を向けるよう求め、それが膨れ上がる公共支出を削減する方法だと述べた。
その上で、政府職員の数の凍結・削減により、最大10億ポンド(約12億ドル)の歳出削減を図る計画を打ち出した。
マンチェスターで開催された党大会では、ゴーブ住宅相をはじめとする幹部議員が、来年予定されている選挙前に労働者向けを中心とした減税を主張した。
ハント氏は、そのような減税はインフレを招き、年末までにインフレ率を半分にするというスナク首相の優先目標の達成が難しくなると述べた。スナク首相は、インフレを半分の水準に引き下げることが「最高の減税」になると述べている。
ハント氏はスカイニュースのインタビューで、来年予定されている次の選挙までに減税が可能かどうかはわからないとし、「できる限り早い時期の減税を望んでいるが、それは難しい決断だ。われわれはその準備をしている」と語った。