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メキシコ国境で10億ドル相当の貨物滞留、米政府の移民対応で

2023年09月26日(火)13時28分

メキシコ北部の国境都市シウダフアレスの運送協会代表によると、米政府の移民対応に伴い、過去1週間で推定10億ドル相当の商品を積んだ約8000台のトレーラーがメキシコ側で立ち往生している。シウダフアレスで18日撮影(2023年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Jose Gonzalez Laura Gottesdiener

[シウダフアレス(メキシコ) 25日 ロイター] - メキシコ北部の国境都市シウダフアレスの運送協会代表によると、米政府の移民対応に伴い、過去1週間で推定10億ドル相当の商品を積んだ約8000台のトレーラーがメキシコ側で立ち往生している。

シウダフアレスは米南部テキサス州エルパソと国境を接する製造業の拠点。米政府は移民の増加を受けて国境の通行制限や保安検査の強化を進めており、一部の企業はニューメキシコ州やアリゾナ州を経由して商品を輸出している。

輸送の遅れを受け、スノーモービルやオフロード車を生産するカナダのBRP社はシウダフアレスの3工場で25─26日の操業を停止。

メキシコ全国製造業会議所の代表によると、国境での輸送の遅れが続けば、シウダフアレスの他の企業も操業の一時停止を発表するとみられる。

米税関・国境警備局(CBP)は先週、移民拡大に対応する職員を増やすため、エルパソにある国境の橋の一つで貨物処理業務を停止。この橋では通常、一日500台のトラックが米国に向かうという。

メキシコ外務省は米国に対し、移民対応で貿易を巡る「一方的な措置」を取らないよう要請。メキシコ側のあるトラック運転手は、国境の橋を渡るのに数時間待たされると話した。

また、テキサス州の国境の町イーグルパスでは20日、当局が国際鉄道橋での処理業務を一時停止し、鉄道会社ユニオン・パシフィックの鉄道車両約2400台が運行停止となった。26日午前には残務処理が終わる見通しという。被害額は不明。

ロイター
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