ニュース速報

ビジネス

米大統領、民主主義強化へ6.9億ドル拠出を表明 サミット開幕

2023年03月30日(木)08時28分

米国などが主催する第2回「民主主義サミット」が29日か開幕し、バイデン米大統領は世界の民主主義を強化に向け、新たに6億9000万ドルを拠出する計画を発表した。ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米国などが主催する第2回「民主主義サミット」が29日開幕し、バイデン米大統領は世界の民主主義の強化に向け、新たに6億9000万ドルを拠出する計画を発表した。

バイデン大統領は「われわれは歴史の転換点にいる。われわれがきょう下す決定は確実に今後数十年の世界の流れに影響を与える」と語った。新たな資金は汚職撲滅、自由で公正な選挙の支援、民主的な政府を支える技術の発展を支援するという。

サミットはコスタリカやオランダ、韓国、ザンビアが共催し、約120カ国・地域が参加した。ただ、数十カ国はサミット宣言の承認を見送っている。

自由で公正な選挙など民主主義の原則を支持し、ウクライナに侵攻したロシアを非難する内容のサミット宣言を最初に承認したのは73カ国にとどまった。インド、イスラエル、フィリピンなど12カ国は、宣言の中で人権侵害者に対する説明責任や国際刑事裁判所の重要性を支持する部分に同意しなかった。

ある政権高官は、宣言の承認国が今後増えることもあり得ると述べた。

サミット宣言は「世界的に高まる民主主義への挑戦に応えるため、われわれは民主的な制度とプロセスを強化し、回復力を備えることを約束する」と表明している。

サミットに参加したウクライナのゼレンスキー大統領は演説で「民主主義の敵を負かす必要がある」とし、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対抗するために一段の武器供給を訴えた。

イスラエルのネタニヤフ首相も演説し、民主主義が脅かされるとして物議をかもしている司法制度改革について、政治的な妥協が成立するという自信を表明した。

韓国の尹錫悦大統領は、バイデン大統領との共同声明を発表し、韓国が第3回「民主主義サミット」を主催することを明らかにした。

権利擁護団体は、サミットに参加した国が民主主義推進で大きく進展している兆候は見られないと批判する。フリーダムハウスによると、世界の自由度は17年連続で低下。うち第1回サミットに参加した国では2022年に自由度を示すスコアが改善したのは16カ国のみで、77カ国は変わらず、17カ国が低下した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベセント米財務長官、インドに対する追加関税撤廃の可

ワールド

米、嵐で16万戸超が停電・数千便が欠航 異常な低温

ワールド

市場の投機的、異常な動きには打つべき手を打っていく

ワールド

米ミネアポリスで連邦捜査官が市民射殺 移民取り締ま
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投稿したアメリカを嘲笑する動画にネット爆笑
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 6
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 9
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 10
    「これは違法レベル...」飛行機で「史上最悪のマナー…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中