[オタワ 29日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のグラベル副総裁は29日、銀行システムが深刻な緊張状態に陥った場合、支援に乗り出す用意があると表明した。ただ、現在は金融システムの健全性を心配するほどではないとした。

また、大幅に流動性を供給するのは極端な場合のみで、同時にモラルハザードの回避も目指すとした。

モントリオールで金融関係者を対象に行った講演で述べた。カナダ銀行が米欧の銀行問題についてコメントしたのはこれが初めて。

グラベル副総裁は「金融システムの安定を促進するという中銀の使命は、市場全体に深刻なストレスが発生した場合に行動を起こし、金融システムに流動性支援を提供する準備ができていることを意味する」と指摘。カナダ国債市場が深刻な機能不全をもたらす極端な事態に直面した場合、金融機関向けに大規模な債券購入を実施する方針を表明した。ただ、それに向けたハードルは非常に高いとした。

グラベル副総裁はまた、同中銀の量的引き締めは2024年末か25年前半に終了する可能性が高いとの見解を示した。

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