ユーロ圏、消費者インフレ期待が上昇 懸念後退せず＝ＥＣＢ調査

欧中央銀行（ＥＣＢ）の調査によると、ユーロ圏消費者の今後３年間のインフレ期待の中央値は１２月に３％と、前月の２．９％から上昇した。フランクフルトの本部で２０１６年撮影。（2023年　ロイター/Ralph Orlowski/File Photo）

［フランクフルト　７日　ロイター］ - 欧中央銀行（ＥＣＢ）の調査によると、ユーロ圏消費者の今後３年間のインフレ期待の中央値は１２月に３％と、前月の２．９％から上昇した。

一連の利上げやエネルギー価格下落でもインフレに対する懸念が和らいでいないことが浮き彫りになった。

調査はユーロ圏の主要６カ国に住む成人約１万４０００人を対象に実施した。今後１年間のインフレ期待の中央値は５％で横ばいだった。

ユーロ圏のインフレ率は昨年１０月に１０％超でピークに達したが、その後はガス価格の下落を背景に急ピッチで鈍化している。ただ基調インフレ率の上昇は続いている。