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インド・アダニ向け融資、銀行格付けへのリスク小さい=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは7日付のメモで、不正会計疑惑が指摘されているインドのアダニ・グループへのエクスポージャーについて、銀行の信用格付けに大きなリスクをもたらす公算は小さいとの見解を明らかにした。ニューデリーのインドステイト銀支店前で2017年撮影。(2023年 ロイター/Adnan Abidi)
[ムンバイ 7日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは7日付のメモで、不正会計疑惑が指摘されているインドのアダニ・グループへのエクスポージャーについて、銀行の信用格付けに大きなリスクをもたらす公算は小さいとの見解を明らかにした。
フィッチが格付けを付与しているインド銀のアダニグループ企業への融資は全体の0.8─1.2%で、株式の7─13%に相当すると指摘。
「厳しいシナリオでも、このエクスポージャーの全てが損失となる可能性は低い。多くは正常なプロジェクトに関連している」との見方を示した。
フィッチ傘下のクレジットサイツは別のリポートで、インドステイト銀行(SBI)について、アダニグループへのエクスポージャーは「十分に管理可能」としている。
フィッチは外国銀行がアダニへのエクスポージャーを縮小したり、海外市場で同グループの債券への投資意欲が弱まったりした場合、アダニ系列企業に借り換えを提供するようインド国営銀行への圧力が高まる可能性があるとした。