ニュース速報

ビジネス

マスク氏とテスラが勝訴、株式非公開化の「資金確保」投稿巡り

2023年02月04日(土)12時06分

米電気自動車(EV)大手テスラの株式非公開化計画を巡る集団訴訟で、陪審団は3日、同社とイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に法的な責任はないとする評決を下した。イラストは最終弁論の様子。右側にマスク氏(2023年 REUTERS/Vicki Behringer)

[サンフランシスコ 3日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの株式非公開化計画を巡る集団訴訟で、陪審団は3日、同社とイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に法的な責任はないとする評決を下した。

マスク氏は2018年8月7日、テスラを非公開化するための「資金を確保した」とツイッターに投稿。これを受け株価は急騰したが、買収が実現しないと判明すると下落。原告の投資家らは投稿で誤解させられたとして多額の損害賠償を求めていた。

マスク氏は評決後、陪審団の判断に「深く感謝する」とツイート。一方、原告側の弁護士は「評決に失望しており、次のステップを検討している」と明らかにした。

評決を受け、テスラの株価は時間外取引で1.6%上昇した。

投資会社ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、マスク氏敗訴ならテスラ株をさらに売る必要があるかもしれないと一部株主は懸念していたと話した。

米コネティカット大学のマイナー・マイヤーズ教授(企業法)は、連邦証券法の詐欺防止規定が虚偽記載などに対する防波堤とされてきただけに、この評決は「驚き」と指摘。マスク氏が今後、コミュニケーション戦術を強化するだろうと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中