ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル急伸、好調な米雇用統計受け

2023年02月04日(土)07時28分

ニューヨーク外為市場ではドルが急伸。3日発表された1月の米雇用統計で雇用者数が市場予想を上回る大幅増になったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ余地が拡大する可能性があるという見方が強まった。ソウルで2011年撮影(2023年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが急伸。3日発表された1月の米雇用統計で雇用者数が市場予想を上回る大幅増になったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ余地が拡大する可能性があるという見方が強まった。

1月米雇用統計では非農業部門雇用者数が51万7000人増加し、市場予想の18万5000人増を上回った。失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準。賃金の上昇率も一段と緩やかになった。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「モンスター級の数字」と述べた。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は1.12%高の102.92。1月12日以来の高値を更新し、昨年9月23日以来の大幅高となる勢い。

ユーロ/ドルは0.98%安の1.08040ドル。

ドル/円は1.82%高の131.20円と、1月18日以来の高値を付け、昨年6月17日以来の好成績となる見通し。

ポンド/ドルは1.39%安の1.20550ドルと、1月6日以来の安値となり、昨年12月15日以来の大幅安となる勢い。

前出のチャンドラー氏は、今週開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)後、「市場が優位に立ち、利下げの可能性を織り込み、ドルを押し下げた。しかし現時点ではFRBが再び優位に立ったように見える」と述べた。

市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想は6月に5.03%と、2日午後時点の4.88%から上昇した。

FRBは1月31─2月1日の(FOMC)で0.25%ポイントの利上げをけってい。「継続的な」利上げが適切と改めて表明しつつも、インフレ対応で峠を越えたとの認識を示した。

オールスプリング・グローバル・インベストメントのシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は、この日の雇用統計を含め指標が好調になると、「FRBが一段の行動を取り、ソフトランディング(軟着陸)ではなく衝突事故となるリスクが意識される」という見方を示した。

市場では、14日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)

が注目される。

ドル/円 NY終値 131.17/131.20

始値 128.40

高値 131.21

安値 128.34

ユーロ/ドル NY終値 1.0793/1.0797

始値 1.0929

高値 1.0939

安値 1.0793

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

地銀の預金流出、中小企業に悪影響も=ジェファーソン

ワールド

北朝鮮の金総書記、兵器級の核物質拡充を指示=KCN

ワールド

北朝鮮、核の空中爆発攻撃シミュレーション 27日ミ

ワールド

イスラエル、司法改革巡る決定を来月に延期 抗議拡大

MAGAZINE

特集:小泉悠×河東哲夫 ウクライナ戦争 超分析

2023年4月 4日号(3/28発売)

戦争の「天王山」/ウクライナ戦車旅団/プーチンの正体......。日本有数のロシア通である2人の特別対談・前編

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った障がい者女性が下着モデルに...批判にも大反論

  • 2

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライブ衣装、きわどすぎて観客を心配させる

  • 3

    金融のドミノ倒し、次はドイツ銀行か

  • 4

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほ…

  • 5

    ChatGPTは大学教育のレベルを間違いなく高める――「米…

  • 6

    「次は馬で出撃か?」 戦車不足のロシア、1940年代の…

  • 7

    「カミソリのような鋭い仕立てに定評」──ファッショ…

  • 8

    話題のプーチン「アゴ写真」に重大な誤り...それでも…

  • 9

    【デンマーク王室】称号を剥奪された次男ヨアキム王…

  • 10

    本当にただの父娘関係? 24歳モデルと父親の写真、距…

  • 1

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほぼ丸見えドレスに「悪趣味」の声

  • 2

    女性支援団体Colaboの会計に不正はなし

  • 3

    「この世のものとは...」 シースルードレスだらけの会場で、ひときわ輝いた米歌手シアラ

  • 4

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った…

  • 5

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライ…

  • 6

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 7

    プーチンの居場所は、愛人と暮らす森の中の「金ピカ…

  • 8

    復帰した「世界一のモデル」 ノーブラ、Tバック、シ…

  • 9

    「そんなに透けてていいの?」「裸同然?」、シース…

  • 10

    インバウンド再開で日本経済に期待大。だが訪日中国…

  • 1

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほぼ丸見えドレスに「悪趣味」の声

  • 2

    推定「Zカップ」の人工乳房を着けて授業をした高校教師、大揉めの末に休職

  • 3

    訪日韓国人急増、「いくら安くても日本に行かない」との回答も一変......その理由は?

  • 4

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 5

    【写真6枚】屋根裏に「謎の住居」を発見...その中に…

  • 6

    1247万回再生でも利益はたった328円 YouTuberが稼げ…

  • 7

    ざわつくスタバの駐車場、車の周りに人だかり 出て…

  • 8

    年金は何歳から受給するのが正解? 早死にしたら損だ…

  • 9

    プーチンの居場所は、愛人と暮らす森の中の「金ピカ…

  • 10

    【悲惨動画3選】素人ロシア兵の死にざま──とうとう…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story