ニュース速報

ビジネス

仏LVMH、第4四半期売上高は9%増 欧米好調で中国の落ち込みカバー

2023年01月27日(金)07時16分

 フランスの高級ブランド大手LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループが26日発表した第4・四半期売上高は227億ユーロ(246億5000万ドル)で、伸び率は9%とUBSが示したコンセンサスの7%を上回った。写真はフロリダで2021年11月撮影(2023年 ロイター/Marco Bello)

[パリ 26日 ロイター] - フランスの高級ブランド大手LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループが26日発表した第4・四半期売上高は227億ユーロ(246億5000万ドル)で、伸び率は9%とUBSが示したコンセンサスの7%を上回った。

欧州と米国で年末商戦期の販売が好調だったため、新型コロナウイルスを巡る混乱に見舞われた中国の落ち込みをある程度カバーした。ただ1─9月の伸び率の20%からは急ブレーキがかかった。

中国は、新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の解除とその後の感染急拡大で売上高が打撃を受けた。ジャン・ジャック・ギオニ最高財務責任者(CFO)は「第4・四半期に中国(の販売は)急減した」と述べ、当局が12月に移動制限を緩和した後で感染が「燎原の火のように」広がり、店舗や物流網にさまざまな問題をもたらしたと指摘した。

ブランド各社にとってパンデミック前まで、中国市場は主な収益源だった。アナリストによると、今年は中国で消費が持ち直して業界の追い風となる見通しだ。

一方で欧米では物価高騰を背景に高額商品の需要が鈍化しつつあり、各社の全体的な売上高は減速する公算が大きい。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米国に抗議 台湾への軍用品売却で

ワールド

バングラデシュ前首相に死刑判決、昨年のデモ鎮圧巡り

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機100機購入へ 意向書署名とゼ

ビジネス

オランダ中銀総裁、リスクは均衡 ECB金融政策は適
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 7
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 8
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 9
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 10
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中