ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI、11月改定は21カ月ぶり低水準 コスト上昇続く

2022年12月05日(月)19時35分

S&Pグローバル/CIPSが5日発表した英国サービス部門の11月の購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.2となり、速報値や21カ月ぶりの低水準だった10月と変わらずだった。バーミンガムの工場で7月撮影。(2022年 ロイター/Molly Darlington/File Photo)

[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが5日発表した英国サービス部門の11月の購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.2となり、速報値や21カ月ぶりの低水準だった10月と変わらずだった。

S&Pグローバルのエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏によれば、先週発表された製造業PMIも併せて考えると、英経済は四半期に0.4%のペースで縮小している。「新型コロナウイルス流行のピーク時を除けば、世界金融危機以来、最も厳しい状況」という。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは48.2で、新型コロナ流行でロックダウン中だった2021年1月以来の低水準となった。

企業の信頼感は、トラス前政権の経済政策を巡る市場混乱で落ち込んだ10月からは改善したが、なお「歴史的に低水準」にとどまった。

調査では、41年ぶりの物価高が消費を圧迫し、企業顧客も支出に慎重になっているとの指摘が出た。

製造業で幾分緩和したコスト圧力はサービス業では上昇し、今年付けた記録的水準からさほど下がっていない。

賃金、エネルギーや食品などの原材料価格の上昇が指摘されたが、競争激化で販売価格への転嫁は限定的。サービス提供価格の上昇はロシアがウクライナに侵攻する前の1月以降で最も鈍いペースにとどまった。

製造業とは異なり、雇用は2月以来最も緩いペースながらも拡大。ただコストや営業利益率への懸念から、採用を凍結したり離職者を復帰させないとの調査回答もあったという。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ政権で職を去った元米政府職員、「

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中