ニュース速報

ビジネス

サッカーW杯関連株が再び上昇、日本の決勝T進出決定で

2022年12月02日(金)14時32分

 12月2日 サッカーワールドカップ(W杯)関連銘柄が再び上昇している。写真は勝利を喜ぶ日本代表選手。ドーハで撮影(2022年 ロイター/Susana Vera)

[東京 2日 ロイター] - サッカーワールドカップ(W杯)関連銘柄が再び上昇している。カタール大会の1次リーグ最終戦で日本がスペインに2─1で逆転勝ちし、決勝トーナメント進出を決めたことが好感されている。関連株はドイツ戦の勝利で人気を集めたが、コスタリカ戦で敗退した後に下落していた。

インターネットTV「ABEMA」で全試合を無料中継するサイバーエージェントは一時7%高、サッカー用品を手掛けるミズノは一時5%高まで買われた。店内で試合を放映している英国風パブ「HUB]を運営するハブは一時ストップ高となった。

サイバーエージェントによると、ABEMAは日本が勝ったドイツ戦で1日の視聴者数が過去最高となる1000万人を超え、コスタリカ戦では1400万人まで拡大した。1週間の視聴者数は、コスタリカ戦が終わった段階で3000万人を超えた。「今回のスペイン戦を受け、再び過去最高を更新するとみている」(宮川園子IR・SR室長)という。

ミズノによると、W杯が始まった11月22日から12月1日までのサッカーシューズ全体の売り上げは、直営2店舗で前年比2倍以上、オンラインストアでは同1・4倍。「特に、日本代表が着用する限定カラーのサッカーシューズに関する問い合わせが増えている」(朝倉遼治コーポレートコミュニケーション室サッカー担当)としている。

HUBでは、前回ロシア大会(2018年)の開催時期は前年比2割程度売り上げプラスになった。今回は「コロナや(日本との)時差の影響もあって、足元(の売り上げ影響度)ははっきりわからない」(広報部)が、期待感は大きいという。

三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は「きょうの日本株市場は地合いがよくないため、アシックスやキリンホールディングスなどは下げているが、決勝トーナメントが進むにつれサッカー関連銘柄の物色の余地はまだ残っている」と話している。

(斎藤信世 取材協力:佐古田麻優 編集:伊賀大記、田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

IBM、コンフルエントを110億ドルで買収 AI需

ワールド

EU9カ国、「欧州製品の優先採用」に慎重姿勢 加盟

ビジネス

米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増

ワールド

英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中