ニュース速報

ビジネス

英財務相、住宅ローン借り手支援問題で金融界代表と会合

2022年10月07日(金)08時01分

 10月6日、クワーテング英財務相は、住宅ローンの借り手支援問題で金融界代表者らと会合を開いた。写真は保守党の党大会でトラス首相の演説を聞くクワ―テング氏。5日にバーミンガムで撮影(2022年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 6日 ロイター] - クワーテング英財務相は6日、住宅ローンの借り手支援問題で金融界代表者らと会合を開いた。英財務省が明らかにした。

9月23日にクワーテング氏が発表した一連の財政措置を巡り、市場では財源の裏付けがないとして不安が広がり、国債利回りが高騰した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が緊急の国債買い入れ策を打ち出したものの、それでも住宅ローン金利は大きく上昇。既に生活費増大に苦しんでいる多くの家庭に追い打ちをかけかねない情勢となっている。

財務省の声明によると、クワーテング氏はこの日の会合で最適な住宅ローンを提供する責任は金融セクターにあると指摘しつつも、財務省として今後数週間、数カ月と引き続き力を合わせていく方針だと説明した。会合にはバークレイズやロイズ・バンキング・グループ、ナットウエストなどの大手行や住宅金融組合などの代表者が出席した。

業界側からはクワーテング氏に対し、年末に失効する政府の住宅ローン保証スキームを延長するのかどうかとの質問もあった。このスキームは、住宅価格の5%の頭金を用意すれば残りのローンの金額の一部を政府が保証する仕組み。

ある関係者の話では、財務省は延長を検討することを示唆したという。

クワーテング氏は先月に財務相に任命されて以来、金融界との一連の会合を主催している。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中