ニュース速報

ビジネス

将来のインフレ動向、一段と不安定化も=米リッチモンド連銀総裁

2022年10月04日(火)02時45分

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は3日、世界のサプライチェーンや人口動態の変化、貿易関係の分断によって、将来のインフレ動向が一段と不安定となる可能性があり、連邦準備理事会(FRB)や他の中銀はそうした状況への対応を迫られることになるという認識を示した。(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

[アトランタ 3日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は3日、世界のサプライチェーンや人口動態の変化、貿易関係の分断によって、将来のインフレ動向が一段と不安定となる可能性があり、連邦準備理事会(FRB)や他の中銀はそうした状況への対応を迫られることになるという認識を示した。

企業がコスト高だがより安定した供給源にシフトするなど、コロナ禍中に生じた世界経済における変化が常態化することになれば、短期的なインフレ圧力がこれまで以上に影響を受ける公算が大きいと指摘。そうなれば「短期的な衝撃を見抜くことが一段と困難になるだろう。緩やかなペースでの利上げによる効果は弱まり、市場機能への介入を幾分複雑にする恐れがある」とし、中銀はインフレ期待を安定させるために「近年のパターン以上に金融引き締めサイクルが必要となる可能性がある」と述べた。

バーキン総裁は「パンデミック(世界的大流行)がどのように展開するか分からない状況において、長期的な風向きの変化を宣言したくない。ディスインフレの力を決して軽視することはできない」と述べた。

その上で「過去10年間、FRBの物価安定および最大雇用の目標は政策決定において矛盾することはなかった。そのため、政策決定について比較的容易に説明することが可能だった」とし、そうした状況が変化すれば「経済成長と最大限の雇用には物価安定が必要で、FRBはインフレの『突風』への対処に引き続き尽力することを明確にする必要がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国防総省、イラン情勢にらみ中東に空母増派へ 最新

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の

ワールド

米大統領上級顧問、鉄鋼・アルミ関税引き下げ計画を否

ワールド

ドイツ首相、米欧の関係再構築呼びかけ 防衛力強化の
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中