ニュース速報

ビジネス

スタグフレーションのリスク長期化も=世銀総裁

2022年09月29日(木)13時02分

 世界銀行のマルパス総裁は28日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて世界のエネルギー生産をロシア以外に多様化するには何年もかかる可能性があると指摘、スタグフレーションのリスクが長期化しかねないとの認識を示した。写真はワシントンで2019年10月撮影(2022年 ロイター/Mike Theiler)

[ワシントン 28日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は28日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて世界のエネルギー生産をロシア以外に多様化するには何年もかかる可能性があると指摘、スタグフレーションのリスクが長期化しかねないとの認識を示した。

スタンフォード大学で講演した。欧州が景気後退に陥る可能性が高まっているとも発言。中国経済は急減速し、今年上期の米経済は縮小したとし、こうした動向が途上国に重大な影響を及ぼすと述べた。

金利上昇、高インフレ、景気減速という足元の「最悪の事態」に対処するには、巧みに的を絞った支出や明確なメッセージを発した供給拡大に向けた取り組みなど、新しいマクロ・ミクロ経済アプローチが必要だと主張。

世銀が来週公表予定の報告書では、貧困削減ペースが2015年までに鈍化し、その後の新型コロナウイルス流行で新たに7000万人が極度の貧困状態に陥ったことが示されたという。世界の所得の中央値は4%減少。1990年の調査開始以来初の減少となった。

総裁は「肥料・エネルギー価格の高騰、金利・信用スプレッドの上昇、通貨安、資本流出により、途上国は極めて厳しい短期的な見通しに直面している」と指摘。

「世界の経済成長が急激に鈍化し世界的な景気後退につながることが途上国の差し迫ったリスクだ」とし、気候変動リスクが高まる中、多くの途上国では一人当たりの所得が依然として新型コロナ流行前の水準を回復していないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インドネシア、市場急落受けMSCIと週内会合 取り

ワールド

モスクワの軍高官銃撃、容疑者がウクライナ関与認める

ビジネス

フェデックスなどの連合、欧州宅配ロッカー企業インポ

ワールド

香港紙創業者に懲役20年、国安法裁判 外国勢力と結
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中