ニュース速報

ビジネス

米、ロシア産金の輸入禁止 防衛産業など100以上の団体・個人に制裁

2022年06月29日(水)09時22分

米財務省は28日、100以上の団体・個人を対象に制裁を科すほか、ロシア産の金の輸入を禁止すると発表した。2014年10月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov/File Photo)

[ワシントン 28日 ロイター] - 米政府は28日、ロシアの防衛関連企業を含む100以上の団体・個人に制裁を科し、ロシア産の金の輸入を禁止すると発表した。主要7カ国(G7)首脳会議の合意を踏まえた措置で、ウクライナ侵攻を巡りロシアへの圧力を強化する。

財務省はロシアの防衛企業をはじめとする70団体と29人を制裁対象に指定。イエレン財務長官は声明で、ロシアのウクライナ侵攻は「すでに士気の低下、サプライチェーン(供給網)の寸断、兵たんの失敗」に見舞われているとし、ロシア防衛産業を標的にすることでさらに打撃を与えると表明した。

制裁対象にはロシア国営の航空宇宙・防衛コングロマリットであるロステックやロステックが過半数出資するユナイテッド・エアクラフト(UAC)、ロシアの戦略爆撃機や輸送機を製造するツポレフなどが含まれる。

財務省によると、ロステックは幅広い業種に800以上の傘下企業があり、同社が直接あるいは間接的に50%以上の権益を持つ全ての企業が制裁対象になる。

ロシアがウクライナで使用する戦闘機「スホーイSU30」の多くを製造する航空機メーカー、イルクートも含まれた。

また、ロシア最大のトラックメーカーであるカマズも制裁対象に指定。同社製の車両がウクライナ戦争でミサイルやロシア軍兵士の輸送に使われているとした。

28日に閉幕したG7首脳会議は、ロシア産金の輸入禁止を推進することで合意。日米英カナダの4カ国は26日の会議初日に新たに採掘・精製されたロシア産の金の輸入を禁止することに合意していた。

ロシアは世界の金生産量の約1割を占め、同国にとって金はエネルギー以外で最大の輸出品となっている。西側の制裁によって海外資産を凍結されているロシア中央銀行にとっても金準備は貴重な資産となっている。

米財務省によると、国務省も28日、ロシア軍やロシア連邦保安局(FSB)情報機関など45の団体と29人に制裁を科す。500人以上のロシア軍関係者などがビザ制限の対象になるという。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ペトロナス用船のイラク原油運搬タンカー、ホルムズ海

ビジネス

OPECプラス8カ国が5月増産に合意、海峡封鎖で実

ワールド

トランプ氏、7日まで海峡封鎖ならイラン 攻撃示唆 

ワールド

不明兵捜索、時間との戦い イランの猛攻耐えた米軍救
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「攻撃的知能」を解剖する
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中