ニュース速報

ビジネス

ドル一時113円前半に下落、米税制改革巡り不透明感=NY市場

2017年11月09日(木)07時12分

 11月8日、ニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し0.2%安の113.78円台近辺で推移。2016年10月撮影(2017年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し0.2%安の113.78円台近辺で推移。一時113.40円まで値下がりした。トランプ政権が目指す税制改革が遅れるのではないかとの懸念が広がった。

ライアン下院議長は、税制改革で法人税減税を先送りする可能性があることを示唆。これに先立ち、上院共和党案では法人税減税の実施を先延ばしする可能性があると報じられていた。

XE(トロント)の首席市場ストラテジスト、レノン・スウィーティング氏は「ドルのロングポジションを張っていた向きにはかなりの痛手になったようだ」と語った。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.04%下落の94.875。

クレディ・アグリコル(ニューヨーク)のFXストラテジスト、バシリ・セラブリアコフ氏は、税制改革を巡って不透明感が根強いとした上で「今週は経済指標の発表が非常に少なく、12月利上げは完全に織り込まれているが、来年については特に連邦公開市場委員会(FOMC)の構成などを巡り、不透明感が大きい」と指摘。「現時点で連邦準備理事会(FRB)関連を材料に取引することは困難なことから、税制改革の行方に注目が集まっている」と述べた。

英ポンドは対ドルで下落。イスラエル当局者と会っていたことを巡りパテル国際開発相が辞任するなど、政治的な不透明感が圧迫した。

カナダドルは対米ドルで上昇。カナダ中銀のポロズ総裁の前日の発言は予想よりもハト派色が薄いと受け止められた。

ドル/円 NY終値 113.86/113.89

始値 113.60

高値 113.89

安値 113.40

ユーロ/ドル NY終値 1.1593/1.1596

始値 1.1596

高値 1.1604

安値 1.1580

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、中・大型トラックに25%関税 11月1日付 ト

ワールド

ロ・イスラエル首脳が電話会談、中東情勢など巡り協議

ビジネス

ユーロ圏「ディスインフレの過程終了」、物価巡るリス

ワールド

CBSニュース編集長にオンラインメディア創業者、米
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 2
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿すると「腎臓の検査を」のコメントが、一体なぜ?
  • 3
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレクションを受け取った男性、大困惑も「驚きの価値」が?
  • 4
    一番お金のかかる「趣味」とは? この習慣を持ったら…
  • 5
    筋肉が育つだけでは動けない...「爆発力」を支える「…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃の「オーラの違い」が話題…
  • 7
    「不気味すぎる」「昨日までなかった...」ホテルの天…
  • 8
    「美しい」けど「気まずい」...ウィリアム皇太子夫妻…
  • 9
    監視カメラが捉えた隣人の「あり得ない行動」...子供…
  • 10
    イエスとはいったい何者だったのか?...人類史を二分…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 7
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 8
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 9
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 10
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中