ニュース速報

ビジネス

FRBトップにパウエル・テイラー両氏、トランプ氏が検討

2017年10月21日(土)06時55分

 10月20日、次期米FRBトップ人事で、トランプ大統領はパウエル・テイラー両氏を検討していると明らかにした。写真はホワイトハウスで同日撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、次期連邦準備理事会(FRB)のトップ人事について、パウエルFRB理事とテイラー・スタンフォード大教授の両氏を検討していることを明らかにした。

トランプ氏はフォックス・ビジネス・ネットワークのインタビューで、どちらか一方をFRB議長、もう一方をFRB副議長とする可能性について聞かれると「両氏はともに非常に有能な人物だ」とし、「難しい決断になる」と述べた。

ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は記者団に対し、トランプ氏がパウエル氏とテイラー氏を次期FRBトップに検討していることを確認。一方が議長に、もう一方が副議長に指名される可能性があるとした上で、「大統領はそういうことも検討しているが、複数の選択肢を排除していない。大統領はまもなく、数日中に発表するだろう」と語った。

パウエル氏は、イエレン氏の段階的な利上げアプローチを支持する穏健中道派で、次期議長に就任した場合、金融政策の継承という投資家の希望に沿うことが見込まれる。一方でテイラー氏は改革志向であるとともに、より厳格なルールに基づく金融政策を標榜しており、彼のFRB指導部入りは共和党保守層の支持を集めそうだ。

JPモルガンの首席米国エコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「われわれの知るかぎりパウエル氏がより安全な選択といえる。「彼はFRBの風習や連邦公開市場委員会(FOMC)の機能を熟知しており、彼の穏健的な手法は有用だ」と述べた。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコ、ロ・ウにエネインフラの安全確保要請 黒海で

ワールド

マクロン氏、中国主席と会談 地政学・貿易・環境で協

ワールド

トルコ、ロシア産ガス契約を1年延長 対米投資も検討

ワールド

米国がAUKUS審査結果提示、豪国防相「米は全面的
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 3
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 9
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中