ニュース速報

ビジネス

ユニバーサル、2件の不正を追加調査 岡田会長の関連で

2017年06月20日(火)07時28分

 6月19日、ユニバーサルエンターテインメントは、同社の岡田和生会長が関わり、社内の適正な手続きを経ない資金の処理や流出が、新たに2件判明したと発表した。写真はユニバーサルエンターテインメントのロゴ、2013年2月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 20日 ロイター] - ユニバーサルエンターテインメント<6425.T>は19日、同社の岡田和生会長が関わり、社内の適正な手続きを経ない資金の処理や流出が、新たに2件判明したと発表した。

発表によると、ユニバーサルの筆頭株主で、岡田会長ら親族の会社である「Okada Holdings Limited」は2014年2月、韓国で土地を取得するために金融機関から約89億円(8000万米ドル)を借り入れたが、その際、ユニバーサルの孫会社にあたる「UE韓国」が保有する約89億円に担保権が設定された。ユニバーサルは、適正な社内の手続きを経ずに担保権が設定されたとしている。

また、これに関連してOkada Holdings Limitedが本来支払うべき利息金の17万米ドル(約1888万円)が、UE韓国から出金されていたことも判明。これらが「重大なガバナンス違反の疑い」があるなどとしている。

ユニバーサルでは先に、子会社の香港現地法人、タイガー・リゾート・アジア(TRA)が第三者に対して行った貸し付けについて、適正な社内決裁を経ていない可能性が浮上。その資金の貸し付けが、岡田会長の個人の利得を図るために行われた疑いが浮上し、第三者で構成する特別調査委員会が調査している。

ユニバーサルは、特別調査委員会から6月30日をめどに中間報告書を受ける予定だが、今回追加で問題が明らかになったことを踏まえ、報告時期などに変更があれば開示するとしている。

(江本恵美)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国向け銅輸出加速へ 関税前に駆け込み=ゴールドマ

ビジネス

アングル:トランプ政権「投資誘致」の実態、バイデン

ワールド

リトアニアとフィンランド、対人地雷生産へ ウクライ

ビジネス

テマセク、運用資産が過去最高 米国リスクは峠越えた
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワ…
  • 5
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 8
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 9
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 7
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中