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米9月貿易赤字364.4億ドル、1年7カ月ぶりの低水準

2016年11月05日(土)00時55分

 11月4日、9月の米貿易赤字は前月比9.9%減り、昨年2月以来1年7カ月ぶりの低水準になった。写真はペンシルベニア州のボーイング工場。(2016年 ロイター/Tim Shaffer )

[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した9月の貿易収支の赤字は、前月比9.9%減の364億4000万ドルと昨年2月以来1年7カ月ぶりの低水準になった。市場予想は378億ドルの赤字を予想していた。輸出の拡大が赤字額の縮小に貢献する一方、輸入の落ち込みは国内需要の減速を示唆している。

8月の数字は当初発表の407億2500万ドルから404億6200万ドルに改定された。

インフレ調整後の9月の貿易赤字は550億1400万ドルで、8月の574億1800万ドルから縮小した。

9月の貿易収支の内容は、先週発表された第3・四半期の国内総生産(GDP)に反映されている。貿易はGDPを0.83%ポイント押し上げた。

9月の輸出は0.6%増の1891億9500万ドルで、昨年7月以来の高水準となった。産業用資材・原料や消費財の輸出が好調だった。産業用資材・原料の輸出は昨年8月以来、消費財は1年ぶりの高い水準を記録した。第3・四半期の米経済を大きく押し上げた大豆の輸出は9月は減少した。

2014年6月から昨年12月にかけて、ドルが米国の主要貿易相手国の通貨に対して上昇を続けたことで、輸出は依然抑制されている。

9月は欧州連合(EU)向けの輸出が6.0%増えた。うち英国向けは12.4%増だった。中国向けも1.8%増加した。

モノとサービスの輸入は1.3%減の2256億3500万ドル。輸入の減少は消費者支出の減速と沿う形となっている。

中国からの輸入は2.8%減った。政治的に問題になることが多い対中貿易赤字は4.1%減の324億6300万ドルだった。

ロイター
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