ニュース速報

ビジネス

インド小型車でダイハツと協議開始、年内決定の公算=トヨタ幹部

2016年02月04日(木)07時55分

 2月3日、トヨタ自動車はインド市場での小型車生産・販売をめぐりダイハツと週内に協議を開始する。写真は会見するトヨタの豊田章男社長(左)とダイハツの三井正則社長。1月29日撮影。(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[ノイダ(インド) 3日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は、インド市場での小型車生産・販売をめぐり、完全子会社化するダイハツ工業<7262.T>と週内に協議を開始する。アジア・中東・北アフリカ事業を統括する棚田京一氏がロイターに明らかにした。

決定は年内に下される公算が大きいとしている。

棚田氏は、小型車市場で戦うにはダイハツの協力が必要とし、まずはインドでブランドを確立したいと述べた。

トヨタはダイハツが得意とする小型車分野で連携し、インドなど新興国でのシェア拡大を目指す。

トヨタはインドの乗用車市場でのシェアを2025年までに現在の倍となる10%に拡大したい考え。

棚田氏は、インドでは小型車の需要がまだあるため、できるだけ早く投入したいとした上で、発売モデルや発売時期の決定にあたっては、車の安全性や環境性能に関するインド政府の方針を考慮する必要があると語った。

同氏によると、トヨタはインド南部にある同社工場内でダイハツが自動車生産を行うことを提案する方向。この工場の生産能力の約半分(年間10万台)をダイハツ側に充てることができるという。

同氏はまた、インドで知名度の低い「ダイハツ」ブランドの確立と独自の販売網構築にかかわるコスト節減のため、「トヨタ」ブランドとしてダイハツ車を販売することを検討する可能性がある、と述べた。

*内容を追加しました

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中