ニュース速報

ビジネス

トヨタ、若年層向け「サイオン」段階的に縮小へ 近年は販売低迷

2016年02月04日(木)01時54分

 2月3日、トヨタ自動車は米国で展開する若年層向けブランド「サイオン」を段階的に縮小することを明らかにした。写真は2013年3月撮影。(2016年 ロイター/ Lucas Jackson)

[3日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は米国で展開する若年層向けブランド「サイオン」を段階的に縮小することを明らかにした。

トヨタは12年間にわたり若年層向けの小型車ブランドの確立に取り組んできたが、「サイオン」の販売台数は2006年にピークをつけた後はスポーツ多目的車(SUV)などの大型車に需要が向かう市場のすう勢に押され低迷していた。

具体的には、8月から2017年型の「サイオン」ブランド車3車種をトヨタ・ブランドに変更し始める。また「サイオン・tC」の製造は同月で打ち切る。

「サイオン」ブランドの販売台数は2006年に17万3034台とピークをつけたが、2015年は5万6167台に落ち込んでいた。

トヨタによると「サイオン」ブランドの購入者の半分が35歳以下の若年層。同ブランドの導入にもかかわった北米トヨタのジム・レンツ最高経営責任者(CEO)は、「トヨタの販売網を通して実験するには課題が多すぎるような発想を『サイオン』ブランドを通して試してみることができた」としている。

「サイオン」ブランドはトヨタのディーラ網を通して販売しているため、今回の決定によるディーラーの閉鎖はない。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾は自らを防衛する決意ある=総統

ワールド

原油先物は反発、ロシアの領空侵犯や中東緊迫化などで

ビジネス

中国のロボタクシー2社、シンガポールでサービス展開

ワールド

中国裁判所、新型コロナ報道のジャーナリストに懲役4
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがたどり着ける「究極の筋トレ」とは?
  • 3
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 4
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 5
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 6
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 7
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 8
    「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世…
  • 9
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 10
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 3
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 4
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 7
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 8
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 9
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 10
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中