ニュース速報

ビジネス

トランプ氏が人民元安を批判、中国製品の関税引き上げ主張

2016年01月15日(金)17時36分

 1月14日、2016年米大統領選で共和党候補指名を争う著名実業家のドナルド・トランプ氏は14日、中国が人民元の押し下げ行為を止めなければ、中国製品への関税を引き上げるべきとの考えを示した。ノースチャールストンで撮影(2016年 ロイター/Chris Keane)

[ワシントン 14日 ロイター] - 2016年米大統領選で共和党候補指名を争う著名実業家のドナルド・トランプ氏は14日、中国が人民元の押し下げ行為を止めなければ、中国製品への関税を引き上げるべきとの考えを示した。同氏は、人民元安の影響を相殺するため、45%の関税をかけるよう主張した。

共和党候補者らによる討論会で述べた。

日本についても、同様の行為を行っているとして批判。トラクター市場での米キャタピラーとコマツ<6301.T>の競争を指摘した。

トランプ氏は「彼らは自国の通貨を下落させ、わが国の企業に打撃を与えている」と強調。「見過ごすべきではない」と訴えた。

トランプ氏の提案については、他の候補者から異論が相次いだ。

ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、米国製品への報復につながると述べ、関税引き上げ案を批判。「そうなれば米経済にとって壊滅的。大統領にはしっかりした判断力のある人物が相応しい」と述べた。

また、マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)は、米消費者の負担増になることを理由に、中国製品への関税引き上げに反対した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、2件目の関税関連判決巡り控訴裁に一時停止要

ワールド

米、貿易交渉加速化へ 各国に4日までの最善案提出要

ビジネス

NY外為市場=ドル全面安、関税懸念で「米国売り」再

ビジネス

米国株式市場=上昇、貿易協議巡る楽観論で エヌビデ
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び込んだドローンで軍用機41機を破壊
  • 3
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっしり...「これ何?」と写真投稿、正体が判明
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 7
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 8
    「不思議な発疹」の写真に、ネットで議論沸騰...医師…
  • 9
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 10
    ウクライナ、シベリアのロシア海軍基地をドローン攻…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 7
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 9
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 10
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 10
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中