ニュース速報

ビジネス

イオン、3―8月期は66%営業増益 食品スーパーが好調

2015年10月07日(水)19時14分

 10月7日、イオンは、2015年3―8月期の連結営業利益が前年同期比66.6%増の722億円になったと発表した。新規連結に加え、食品スーパーが好調に推移している。都内で2013年1月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 7日 ロイター] - イオン<8267.T>は7日、2015年3―8月期の連結営業利益が前年同期比66.6%増の722億円になったと発表した。新規連結に加え、食品スーパーが好調に推移している。前年同期は、消費増税の影響により大きく落ち込んでいた。

売上高に相当する営業収益は、同18.7%増の4兆0748億円となった。3―8月期は全セグメントで増収となり、中間期としては過去最高。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)<3222.T>やウエルシアホールディングス<3141.T>の新規連結も寄与した。

増益に最も貢献したのは、SM・DS(食品スーパー・ディスカウントストア)事業で、前年同期比147億円の増益となった。地域密着への移行のほか、USMHの共同販促や共同調達の拡大が寄与した。

また、ダイエーは、75億円の営業赤字となっているが、前年同期に比べて25億円改善した。ダイエーは、神戸三宮店などを食品に特化した「フードスタイルストア」としてリニューアルオープンしている。若生信弥執行役(財務担当)は会見で、生鮮・デリカについては「競争力強化、差別化の核」と位置付け、今後も強化する考えを示した。

総合スーパー(GMS)事業は87億円の営業赤字だった。中核となるイオンリテールは、3―5月期で前年同期比32億円の減益だったが、6―8月期は8億円の増益に転じたという。商品改革や現場への権限移譲、既存店の大型活性化などへの取り組みが奏功している。

イトーヨーカ堂が40店舗の閉鎖検討を打ち出しているが、岡崎双一イオンリテール社長は「改装することで効果が出ている。新店も計画している。基本的には閉鎖は考えていない」と述べた。

16年2月期の業績見通しは据え置いた。連結営業収益は前年比13.0%増の8兆円、営業利益は同23.8%増の1750億円を据え置き、4期ぶりの増益を狙う。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト13人の営業利益予測の平均値は1705億円となっている。

*内容を追加しました。

(清水律子 編集:内田慎一)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米GDP、1─3月期は予想下回る1.6%増 約2年

ワールド

米英欧など18カ国、ハマスに人質解放要求

ビジネス

米新規失業保険申請5000件減の20.7万件 予想

ビジネス

ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中