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魅惑の摩天楼、香港フォト通信

マリエ|香港

スシローから超高級江戸前寿司まで、海外で寿司が1番うまいのは香港である理由

(写真は尖沙咀の鮨ひさよし、一押しのお店である。筆者撮影)

日本の農林水産物・食品を世界で一番輸入している地域はどこでしょう?

それは香港である

日本と寸分たがわぬレベルの高いお寿司が普通に食べられる国(地域)はどこでしょう?

間違いなく香港でしょうね。そもそも寿司が美味しい条件が香港はそろっているのである。

本格江戸前寿司が食べられる条件がすべてそろっている香港

hksushi02.jpg (鮨ひさよしにて。筆者撮影)

スシローから超高級江戸前寿司まで、香港は予算に応じて美味しいお寿司が食べられる。

グルメ都市香港、香港人の間で寿司はひときわ人気が高い。そして日本への愛も高い。コロナ前は年に4~9回日本に行く人が35%という日本好きな香港。だから『カリフォルニアロールくださ~い』と高級寿司屋で言うのは邪道なんて事も知り尽くしている。

寿司が猛烈に好きという土台がある。寿司屋がやりやすいという環境が整っている。

まずは香港と日本の時差は1時間(日本が1時間進んでいる)東京~香港間は約4時間半と飛行時間も短い。物流の面で他のグルメ都市、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、バンコクなどより断然有利。

また近年香港では九州の食材、特に鮮魚が注目されている。
香港で非常にお世話になっている福岡の食材をメインに香港に卸しているF氏という方がいる。
F氏によると福岡中央卸売市場の水揚げ量はトップレベルの規模だという。
福岡はセリが午前3時から始まる。そして市場から福岡空港まではアクセスがわずか30分。
驚くべきことに午前10時の便に鮮魚の貨物を乗せられるのだ。
コロナ禍前はその日の夜のテーブルに生きの良い福岡の食材がのっかってしまっていた。

香港は自由貿易港として長年培ってきたノウハウがあり税関業務のプロセスも非常にスムースである。

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(筆者撮影)

他のグルメ都市を圧倒しているファクターが香港は揃っているのである。

『香港は仕事がやりやすい』と香港に引き抜かれてきた大将でこう語る方は多い。

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(写真は鮨ひさよしの、金子大将、金子大将も香港はお寿司屋がやりやすいと語る一人である。鮨ひさよしのサイトはこちら。筆者撮影)

また日本の飲食店が海外進出する場合、海外1号店に香港を選ぶことが多いのは上記に述べたことが理由かもしれない。

■2~3時間待ちは当たり前、香港で爆発的ヒットしたスシロー

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(写真は香港のスシローにて。筆者撮影)

香港の高級江戸前寿司はピカイチだけれど、世界一高い家賃が反映されるのでそれは日本より相当高い。

そんなに寿司三昧はできない。そんな時にはスシローや元気寿司に香港人は行く。

スシローは現在香港内に14店舗。値段は日本とさほど変わらず日本のクオリティーを保って提供してくれるので連日2~3時間待ちは当たり前の大盛況ぶり。スシローの快進撃は止まらない。

■日本のドン・キホーテが海外で回転すしを展開しているのご存じですか?

ドン・キホーテと言うと日用品やら家電のディスカウントスーパーというイメージ。

なんとドン・キホーテは海外で回転すしを展開している。

それを日本の知人に言うと、『え~ドンキがお寿司やってるの?』と驚かれる。

香港にはすでにドンキ寿司は2店舗、近々私の住む近所にも3店舗目がオープンする予定である。

本当に香港のお寿司はクオリティーが高い!

香港にいて銀座並みの美味しいお寿司が食べられる、なんともありがたい話である。

食は人を幸せにする。今それを噛みしめている。

 

Profile

著者プロフィール
マリエ

香港在住の雑貨が大好きなフォトグラファー。大学卒業後、自動車会社、政府機関、外資企業にて広報担当。夫の転勤で香港に移住後、カメラに興味を持ち、日本人、外国人フォトグラファーに師事。現在、雑貨を可愛く撮るカメラ教室「Zakka Styling」を主宰。同時に家族写真、ロケーションフォトの依頼もこなす日々。インスタグラムはこちら

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