インド、原油供給源を40カ国に多様化へ...ロシア産原油巡る制裁に対応、国内需要満たせると自信

7月17日、インドのプーリー石油・天然ガス相(写真)は、ロシアからの原油供給が二次制裁の影響を受けた場合でも、代替供給源で国内需要を満たせると自信を示した。2024年1月、ダボスで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
インドのプーリー石油・天然ガス相は17日、ロシアからの原油供給が二次制裁の影響を受けた場合でも、代替供給源で国内需要を満たせると自信を示した。
トランプ米大統領は今週、ロシアが50日以内にウクライナとの和平合意に達しない場合、同国から輸入している国は制裁を受ける可能性があると警告した。
また北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は15日、インドなどがロシアとの取引を続ければ二次制裁措置により極めて大きな打撃を受ける可能性があると警告した。
プーリー氏はニューデリーで開催された業界イベントで、インドはロシアからの輸入に関するいかなる問題にも、他国からの供給確保で対処できるだろうと言明。ガイアナなど多くの新規供給国が市場に参入しているほか、ブラジルやカナダといった既存生産国からの供給もあると指摘した。
プーリー氏は「供給源を多様化しており、以前の27カ国前後から約40カ国に増えていると思う」と述べた。
データによると、ロシアはなおインドへの最大の供給国で全供給の約35%を占め、イラク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が続いている。
このほか、インドは探査・生産活動を拡大している。


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