最新記事
プーチン

「プーチン宮殿」のポールダンス部屋が礼拝室に変身!その物騒な心境変化

'Putin's Palace' pole-dancing room refashioned into a church: photos

2024年5月7日(火)16時24分
イザベル・バンブルーゲン

モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件の犠牲者を追悼するプーチン(3月24日) Sputnik/Mikhail Metzel/Pool via REUTERS

<プーチンは「戦争と宗教に取りつかれている」と専門家が指摘する変化>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の「宮殿」だとされている黒海沿岸の大邸宅が改装され、邸内に玉座を備えた教会がつくられた。ロシアの独立系メディア「プロエクト」が報じた。

【動画】「プーチンの宮殿」改装、贅沢三昧から狂信者に?

プロエクトは5月6日に公表した調査報告の中で、最近ロシア南部のソチ近郊ゲレンジクにあるプーチンの豪邸で改装工事が行われたと指摘。その内部の映像や画像を入手したと明らかにし、プーチンは「戦争と宗教に取りつかれているようだ」と述べた。

2021年にロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(2月に獄中で死亡)がその存在を暴露したこの豪邸は、「プーチンの宮殿」として知られていると、ロシアの治安情報に詳しいテレグラムチャンネル「VChK-OGPU」は伝えている。本誌は今回の件についてロシア外務省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。

プロエクトによると、改装された部屋はナワリヌイが公開した動画にも出てきた淫靡な雰囲気の娯楽室で、「ポールダンス用のステージがあった」

newsweekjp_20240507075050.png
PROEKT/YouTube

汚職で建てた城

それが今や、三連祭壇画と木製の玉座を備えた礼拝室に変貌。壁には十字架が飾られており、複数の専門家によれば祭壇画は「聖ウラジーミル大公」を描いたもののようだ。

newsweekjp_20240507080750.png
PROEKT/YouTube

木製の玉座は、高位聖職者のために用意されるか、あるいは教会の所有者が「自分自身または自分の影響力をきわめて重要なものだと考えている」ことを示すために使われるという。

newsweekjp_20240507080814.png
PROEKT/YouTube

ナワリヌイが設立した汚職撲滅基金が2021年の動画によれば、この豪邸の建設費は13億5000万ドルで、その費用はプーチンの盟友や親族を国営企業など要職に就けることで利益を吸い上げる汚職スキームを通じて支払われた疑いがあるという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾との平和的統一の見通し悪化、独立「断固阻止」と

ワールド

北朝鮮、韓国に向け新たに600個のごみ風船=韓国

ワールド

OPECプラス、2日会合はリヤドで一部対面開催か=

ワールド

アングル:デモやめ政界へ、欧州議会目指すグレタ世代
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 5

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 6

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 7

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 8

    「みっともない!」 中東を訪問したプーチンとドイツ…

  • 9

    中国海外留学生「借金踏み倒し=愛国活動」のありえ…

  • 10

    「こうした映像は史上初」 火炎放射器を搭載したウク…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 3

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 4

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 7

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中