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ウクライナ

砂袋に金網に「豚の頭」......貴重な戦車を攻撃から守るためにロシア軍が集めた「飾り」に『マッドマックス』的終末感

Russian Tanks Fortified with Sandbags, Pig Heads Prompt 'Mad Max' Jibes

2023年10月11日(水)18時04分
ブレンダン・コール

ロシア軍から鹵獲したT-80主力戦車に弾を装填するウクライナ兵(6月19日、東部バフムト近く) Radio Free Europe/Radio Liberty/Serhii Nuzhnenko via REUTERS

<多くの戦車を失ったロシア軍はドローン攻撃から身を守るために異様なガラクタを装甲にくっつけて笑い者に>

爆撃機を守る無数のタイヤ、ドローン攻撃に対するロシア苦肉の策

ウクライナで撮影された風変りなロシア軍戦車の画像がSNSで拡散されている。多くのユーザーが奇妙な装飾が施された戦車を揶揄し、有名なディストピア映画を思わせるとコメントしている。

親ロシア派の軍事ブロガーVoenniy Osvedomitelがテレグラム・チャンネルに投稿したロシアの主力戦車T-80と思われる画像。戦車前面の砲塔を囲むように土嚢が積まれ、車体両側面には「豚の頭」のような物体が金属ピンで固定されているという異様なもの。

minitank.png

「ウクライナ軍の攻撃ヘリやドローンから車体を守るため、車体のあちこちにガラクタを取り付けるのが最近の防御法だ」とコメントがついている。

10月8日に投稿されたこの画像は、10日の時点で34万7000回以上視聴され、コメント欄では議論が盛り上がっている。

あるユーザーは「これはまるで『マッドマックス』だ」と、社会が崩壊した近未来のオーストラリアに出現したアナーキーな暴力の世界を描いた映画を引き合いに出した。

「T-80のマッドマックス版だ」というコメントもあった。様々な装備を施した戦士を対戦させるミニチュア・ボードゲーム「ウォーハンマー」に似ていると言うユーザーもいれば、「野蛮」と評する人もいた。

攻撃を避ける工夫がこれ

戦争中の兵器類の損失を集計するオランダのオープンソース調査会社Oryxによると、ウクライナで戦争が始まって以来、ロシアは失った主力戦車のT-80 BVMを104両失っている。

ロシア軍車両を『マッドマックス』と比較した画像は他にも投稿されている。

Challenger Tank in Ukraineというユーザーは、鳥籠のような針金のネットで覆われたロシア軍車両の画像を投稿。ドローン攻撃から装甲を守るためと思われる。「これは『マッドマックス』じゃない、ロシア軍だ。ロシア軍T-62MとBTS-4が計5台。こいつらが一刻も早く滅びますように!」とコメントしている。

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