最新記事

野生動物

大群にたかられ、逃げることすら許されず...ヒヒに襲い掛かったヒョウの末路

2023年8月21日(月)20時15分
若道いつき
ヒヒ

(写真はイメージです) Matt Ragen-Shutterstock

<腹を空かせたヒョウは襲う相手を間違えた?>

南アフリカ・ムプマランガ州のクルーガー国立公園で、ヒョウがヒヒの群れに襲われる場面が撮影された。Latest Sightingsが15日にユーチューブに公開した臨場感あふれる映像は(21日の時点で)126万超の視聴回数を記録し、ネット上で広く話題となっている。

【動画】ヒヒを襲ったヒョウが大群の反撃に遭うまでの一部始終

現地メディアのニュース24によると、この動画は、ベルギーから新婚旅行でやってきた夫婦が専用車に乗って野生動物を観察するゲームドライブ中に撮影したものだという。

映像は車道を歩く1頭のヒョウの後ろ姿から始まる。数秒で場面が切り替わり、今度は数十頭のヒヒたちが道路に広がって歩いたり座ったりしてのどかに過ごしている。群れの中には子供とみられる明らかに小さな個体の姿も。収録された女性の声によれば、これはヒョウを見た2分後の光景だという。

進路をふさがれて数台の車両が立ち往生していると、それまでのんびりしていたヒヒたちが何かに気づいた様子で突然騒がしくなる。多くのヒヒが画面奥に逃げる一方、比較的大きな数頭が反対にカメラの方に走ってくる。

先頭で威嚇する1頭に勢いよく飛び掛かってきたのは、最初に映っていたヒョウだ。見事獲物をしとめたかと思われたヒョウだったが、あっという間にヒヒの群れにたかられてその姿も見えないほどに。形勢は逆転し、けたたましい鳴き声をあげる数十頭のヒヒに代わる代わる攻撃されてしまう。

なんとかリンチ状態を脱したヒョウが走って逃げると、今度はヒヒたちが猛追。ヒョウは逃げ切ったものの思わぬ痛い目に遭った。

南アフリカ国立公園局(SANParks)の広報、アイザック・ファーラ氏によると、被食者が捕食者に仕返しする例は野生の環境下では珍しくないという。

202404300507issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル/円、152円台に下落 週初から3%超の円高

ワールド

イスラエルとの貿易全面停止、トルコ ガザの人道状況

ワールド

アングル:1ドルショップに光と陰、犯罪化回避へ米で

ビジネス

日本製鉄、USスチール買収予定時期を変更 米司法省
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 9

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中