最新記事

英王室

王室の伝統を「馬鹿にした」メーガン妃との違い...ダイアナ元妃の気品あふれる「カーテシー」に改めて注目が

Princess Diana's 'Deepest' Curtsy Praised by Fans After Meghan Backlash

2023年7月23日(日)13時40分
ジェームズ・クロフォード=スミス
ダイアナ元妃

ダイアナ元妃(1996年6月) SCOTT OLSON-Reuters

<かつてスペイン国王に対して行った深々としたカーテシーの様子が、これぞ「本物のプリンセス」の姿だと改めて称賛されている>

メーガン妃がネットフリックスのドキュメンタリー番組の中で、カーテシー(形式的なお辞儀の仕草)を馬鹿にするようなジェスチャーをして物議を醸して以来、英王室のカーテシーが脚光を浴びている。そうしたなかで、故ダイアナ元妃が1980年代にスペイン国王と挨拶を交わした時の敬意に満ちたカーテシーの動画が、改めて大きな注目を集めている。

■【動画】「結局、彼女は王室の伝統に敬意を持っていた」と称賛されたダイアナのカーテシー

メーガンは2022年12月に放送された「ハリー&メーガン」の中で、故エリザベス女王と初めて対面する際にカーテシーをするよう求められて「冗談」だと思ったと語り、大げさなお辞儀をしてみせたことで、批判を浴びていた。メーガンが見せたのは、中世のような深々としたお辞儀。これに対してイギリスの一部の評論家が、イギリスの慣習に対しても故エリザベス女王に対しても敬意を欠いていると指摘していた。

実際にはメーガンはこれまでに幾度も、公の場で敬意を込めたカーテシーを披露しており、ネットフリックスの番組が放送されるわずか3カ月前には、エリザベス女王の葬儀の際に棺に向かって深々とお辞儀をする姿が見られた。

「彼女は本物のプリンセスだ」

一方で、キャサリン妃や故ダイアナ元妃をはじめ、英王室のほかのメンバーによるカーテシーにも注目が集まっている。7月17日にTikTokに投稿されたのは、ダイアナが1987年にスペイン国王(当時)のファン・カルロス1世に深々とお辞儀をする様子を捉えた動画だ。

動画はダイアナが、当時夫だったチャールズ皇太子(現在の国王チャールズ3世)とスペインを公式訪問した時のもので、彼女がスペイン国王と挨拶を交わした際にカーテシーをする様子が映っている。

動画には、「ダイアナ妃はいつでも最大限の深々としたお辞儀をしていた」という説明が添えられている。また動画には多くのコメントも寄せられているが、多くはダイアナの敬意に満ちた振る舞いを称賛するものだった。「色々あっても彼女は結局、英王室の伝統に敬意を払っていた」「彼女は本物のプリンセス」「彼女には気品があった」といった具合だ。

イギリスとスペインの王室は何世代にもわたって親しい関係を続けており、1906にビクトリア女王の曾孫であるビクトリア・ユージェニー・オブ・バッテンバーグ王女がスペイン国王アルフォンソ13世と結婚したことで、遠縁にもあたる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

大手3銀の今期純利益3.3兆円、最高益更新へ 資金

ワールド

ニューカレドニアの暴動で3人死亡、仏議会の選挙制度

ワールド

今年のユーロ圏成長率、欧州委は2月の予想維持 物価

ワールド

ウクライナ大統領、外遊取りやめ 東部戦況悪化が影響
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 2

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 3

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 4

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プー…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    ロシア国営企業の「赤字が止まらない」...20%も買い…

  • 8

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 9

    ユーロビジョン決勝、イスラエル歌手の登場に生中継…

  • 10

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中