最新記事

ウクライナ情勢

クリミア橋、攻撃で爆発か ロシア「非常事態」で破損、2人死亡・子ども1人が負傷

2023年7月17日(月)17時05分
クリミア橋の爆発の映像

ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結び、ロシア軍の重要な補給路となっているクリミア橋が「非常事態」により破損し、2人が死亡、子ども1人が負傷したとロシア当局者が17日明らかにした。写真はSNSに投降された爆発の映像  Daily Mail / YouTube

ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結び、ロシア軍の重要な補給路となっているクリミア橋が「非常事態」により破損し、2人が死亡、子ども1人が負傷したとロシア当局者が17日明らかにした。ウクライナメディアは橋で爆発音がしたと報じた。

ロシア当局者によると、橋は通行止めになった。ロイターの動画では橋の上を通行している車両などは見られない。

 
 
 
 

ロシアが一方的に併合したクリミアの親ロ派トップ、セルゲイ・アクショーノフ氏は、橋の145番目の柱で非常事態が発生したと述べた。詳細には踏み込んでいない。

ロシア運輸省は、クリミア半島に近い橋の道路が破損したが、柱に問題はないとしている。原因には触れなかった。

RBCウクライナ通信は橋で爆発音がしたと報じた。

ロシアの民間軍事会社ワグネルに関連する通信アプリ「テレグラム」のチャンネル「グレー・ゾーン」は、午前3時04分(日本時間午前9時04分)と同3時20分の2回、橋に攻撃があったと伝えた。

ロシア南部ベルゴロド州のグラトコフ知事は、17日未明にクリミア橋で車に乗っていた夫婦が死亡し、娘が負傷したと明らかにした。詳細には言及していない。

ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)の軍当局報道官セルヒー・ブラチュク氏は自身のテレブラムのアカウントに、一部が破損したクリミア橋とみられる写真を投稿した。なんらかの攻撃と関連があるかどうかは不明。

ウクライナ南部軍司令部のナタリア・フメニウク報道官は、クリミア橋での出来事はロシア側の挑発行為の可能性があると指摘。そうした挑発をつくり出すのはクリミアを占領している当局者と侵略国による典型的な問題解決方法だと国営放送ラーダに対し述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

多数犠牲のラファ攻撃、イスラエルへの軍事支援に影響

ビジネス

温暖化は米経済に長期打撃、資本ストックや消費押し下

ワールド

仏独首脳、ウクライナにロシア領内攻撃容認を 一部施

ワールド

チェコ主導のウクライナ砲弾供給計画、16億ユーロ調
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    メキシコに巨大な「緑の渦」が出現、その正体は?

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏…

  • 6

    プーチンの天然ガス戦略が裏目で売り先が枯渇! 欧…

  • 7

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 8

    なぜ「クアッド」はグダグダになってしまったのか?

  • 9

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 10

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 7

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 8

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲー…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中