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北朝鮮ミサイルでJアラート、韓国ではソウル市内で避難警報 北が失敗を発表「2段目に異常が生じ海に落下」

2023年5月31日(水)10時40分
北朝鮮の国旗

5月31日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、同日発射された人工衛星はロケットの2段目に異常が生じ、海に落下したと伝えた。写真は同日、ソウルの街頭で、北朝鮮によるロケット発射のニュースを見る人々(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)

日本政府は31日朝、北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられるとしてJアラートを発出した。沖縄県の住民を対象に避難を呼びかけている。

北朝鮮は31日─6月11日の期間、「人工衛星」を打ち上げると日本政府に通告していた。

岸田文雄首相は31日朝、官邸で記者団に対し、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものについて「現在のところ被害の情報などは報告されていない」と語った。「詳細の報告を受けてから今後の対応を確認する」と述べた。

浜田靖一防衛相は31日、北朝鮮が「人工衛星」の打ち上げ期間として通告してきた6月11日までは警戒態勢を維持する考えを明らかにした。北朝鮮が同日朝に発射した弾道ミサイルの可能性がある飛翔体は黄海上で消失したとした上で、「防衛省としては引き続き、必要な態勢を構築していきたい」と述べた。

北朝鮮は5月31日から6月11日の間に「人工衛星」を打ち上げると予告。南西諸島の上空を通過する可能性があったことから、日本は迎撃ミサイルを配備するなどして警戒を強めていた。

一方、韓国軍は31日、北朝鮮が人工衛星と称するものを南方に発射したと明らかにした。

韓国の首都ソウルでは午前6時32分ごろ、避難準備を呼びかける警報が発出され、市内にサイレンが響いた。

北朝鮮、発射失敗を認める

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は31日、同日発射された人工衛星はロケットの2段目に異常が生じ、海に落下したと伝えた。

エンジンと燃料システムが不安定だったため失敗したとしている。

*本記事は随時更新します。

[ロイター]


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