最新記事

テロ

シリアで米国人殺害のIS戦闘員「ビートルズ」に終身刑 米連邦地裁

2022年8月20日(土)09時20分
米バージニア州の連邦裁地裁

米バージニア州の連邦裁地裁は19日、シリアで米国人の殺害に関与したとして有罪評決を受けていた過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員、シャフィ・シェイク被告(33)に仮釈放なしの終身刑を言い渡した。(2022年 ロイター/Sarah Silbiger)

米バージニア州の連邦地裁は19日、シリアで米国人の殺害に関与したとして有罪評決を受けていた過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員、シャフィ・シェイク被告(33)に仮釈放なしの終身刑を言い渡した。

陪審員は4月、シェイク被告が米国人人質を斬首刑にしたイスラム国の一員だったと結論付けていた。シェイク被告はジェームズ・フォーリーさん、スティーブン・ソトロフさん、ピーター・カッシグさん、カイラ・ミューラーさんら4人の米国人人質の殺害を共謀したとされる。4人は2014年から15年初めにかけて死亡が確認された。

シェイク被告はスーダンで生まれ、英国育ち。英国籍は18年に取り消された。米国で死刑判決が下される可能性もあったが、米検察当局は英当局に対し死刑は求刑しないと伝えていた。

共犯として起訴されたアレクサンダ・コテイ被告には、今年に入り終身刑が言い渡されている。コテイ被告は昨年9月、4人の米国人の殺害に関与した罪を認めた。

両被告は共に「ビートルズ」と呼ばれた英国出身のイスラム国の戦闘員グループに属していた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米インフレ統計とFOMCに注目=今週の米株式市場

ワールド

アングル:気候変動でHIV感染拡大リスク、売春余儀

ワールド

キャメロン英外相、偽ウクライナ前大統領とビデオ通話

ワールド

デンマーク首相、首都中心部で襲われる 男を逮捕
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 2

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像

  • 3

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

  • 4

    ガスマスクを股間にくくり付けた悪役...常軌を逸した…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 7

    ロシア軍が「警戒を弱める」タイミングを狙い撃ち...…

  • 8

    英カミラ王妃が、フランス大統領夫人の「手を振りほ…

  • 9

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕…

  • 10

    【独自】YOSHIKIが語る、世界に挑戦できる人材の本質…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 5

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 6

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 7

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 8

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 9

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 10

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中